【米津玄師】Black Sheepの歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

Black Sheepの曲にまつわる情報

Black Sheepは米津玄師さんの1stアルバム「diorama」に収録されている楽曲で、めちゃめちゃ曲調も歌詞もダークです。


diorama [ 米津玄師 ]

2ndアルバム「YANKEE」で言えば「KARMA CITY」などがこの曲とだいぶ近しいですかね〜。

アルペジオのリフから始まるのですが、声の加工具合だったり歌詞が一部歌詞カード通りに歌われていなかったりと、世界観の作り込み方が半端ではありません。

Black SheepのPV

この曲、PVはないのですがこちらの動画を見ていただければその暗さ加減がよく分かるかと思います。

弾き語り動画でも十分暗いですが、原曲はさらに音がプラスされていくのでぜひ原曲を聞いたことのない方は聞いてみてください!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20503231

Black Sheepのギターコード

アルペジオは常に2弦3フレットを薬指で抑えた状態でルートコード部分だけE→B→C→F#→Gと動かして4弦・5弦・6弦のルート音→3弦開放→2弦3フレットをアルペジオで分散弾きしていけば完成です!

そこまで難しくないので、Black Sheepは初心者でも弾き語りしやすいです。

Black Sheepのインタビュー記事

やはり超マイナーな曲なのでインタビュー記事の中でもほとんど取り上げられていませんね。。

一応dioramaのインタビュー記事と、超レアなライブで米津さんがBlack Sheepを演奏した時のライブレポをアップしておきます!

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi/page/2

・rockin’on.com

https://rockinon.com/live/detail/163976

Black Sheepの歌詞の意味を解釈・考察

Black Sheepは「厄介者」という意味の英単語です。

まさに今回のこの曲は、米津さんの過去からくる”自分への自己否定の感覚”を元に「自分は世間から見た時に厄介者である」という自虐的な意味合いをコンセプトにして作曲したのでしょう。

それでは早速歌詞を解釈していきましょう!

Black Sheep_1番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

素晴らしい一日、 始まる頃には夜に暮れる

過ぎ行く毎日 手を振ることすら忘れたまま

いつか注いだ水が腐っていったんだ

ここは濁った澱 そうだ 何にもありはしないな

(出典: Black Sheep 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

まず、Black Sheepを解釈するにあたっての予備知識ですが、米津さんは過去に鬱病を患っていたことがあります。

僕も前に鬱病の一歩手前の適応障害というものにかかったらことがあるのですが、つらい精神状態になると人はひたすら寝て毎日をただただ過ごし、精神的な苦しみを除去する方向へ自然と動きます。

Black Sheepはまさにこの苦しみの状態を脱却するための過程を描いているような曲だなと同じような症状になったことのある僕は感じます。

毎日がただただ過ぎ去っていき、ひたすら寝ては時間が過ぎるので、過ぎる時間に対してさようならとも言えないような日々が続きます。

そして、その時間の経過から水すらも腐り、心の状態を濁った澱(よどみとも読みます)と例えて、心が空っぽで何もないということをリスナーへ伝えています。

まさに世間からはズレている存在=Black Sheepですね。

Black Sheep_1番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

受話器の向こうでは 霞掛かる声が鳴るばかり

何を話しているのかは よくわからなかった

いつの間にか酷く時間が経って 鏡にあなたが映った

「もういいから遊ぼうよ」

(出典: Black Sheep 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

歌詞の最初の部分ですが、人との会話もままならなかったのでしょう、コミュニケーションを人ととっても、相手が何を言っているかが分からなくなってしまう。そんな様子が描かれていると解釈することができます。

Black Sheepの歌詞の面白いところなのですが、「何を話しているかはよく分からなかった」の部分は、歌詞カードにはしっかり歌詞が書いてありますが、実際の曲では本当に何を言っているか分からない感じを出すために適当にラルラルラと歌われています。サビも似たような歌詞が構成されているので、米津さんの曲の中でもBlack Sheepはとてもユニークな曲と言えます。

また時間の経過を表現する歌詞が登場し、そのあとは鏡にあなたが映ったという新しい登場人物の描写があります。この鏡は、あくまで推測ですが他の人とは違う感性を持った自分(=Black Sheep)のいる世界と、一般人が生きる世界を隔てるアイテムのように解釈をすることができるのかなと個人的には思っています。

この場合、一般的な世界から自分のことを思ってくれる人が、もう鬱でずっと寝ていないで一緒にこちらへおいでよと呼んでいるように歌詞を読み取ることができます。

Black Sheep_1番サビ歌詞の意味・解釈

楽しいことが待っているさ シャラララ

黒い羊が一匹、二匹、三匹、四匹

黒い羊が五匹、六匹、七匹、八匹

(出典: Black Sheep 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

サビの最初はなんと言っているかが分かりませんね。多分たくさんの人が検索しては答えが分からずにモヤモヤするポイントですよね。

ここの部分、歌詞を見ると「楽しいことが待っているさ」とあります。

それを踏まえた上で聞くと、「I can bless you(=あなたに幸を与えることができる) 」と聞こえてくるような気がします。(米津さんがオフィシャルに出している歌詞ではないので、本当のところは分かりませんが。。)

続く歌詞を見ると、Black Sheepと口にする回数がそのまま歌詞カードにはBlack Sheepが1匹2匹と数えられているような形になっていますね。

上記のようなギミック塗れのBlack Sheepのサビを見て、こんな歌詞の書き方があるのかと、僕も始めて聞いた当時はびっくりしたのを思い出しながら歌詞の意味を考えさせていただきました。。

Black Sheep_2番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

目を閉じる夜は 枕に体が沈んでいく

ついには回りだす 部屋の中ベッドが彷徨えば

いつか注いだ水が腐っていったんだ

ここは濁った澱 そうだ 何にもありはしないな

(出典: Black Sheep 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

1番Aメロで解釈したような睡眠の表現が出てきましたので、おそらく鬱病の時のことを歌っている歌だと思っていいでしょう。

ベッドが部屋の中を回り出すというポルターガイスト的な歌詞も、鬱病ゆえの思い込みの世界や夢の世界での風景だと解釈することができます。

※腐った水のくだりは1番Aメロと全く同じなので解釈は割愛します。

Black Sheep_2番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

何となく不安でさ 日に日に毎日は老いていく

騒がしい箱庭 ここは誰かのジオラマなのだ

知らなくていいし 知りたくもない

また明日 全てを解った気になるんだな

(出典: Black Sheep 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

何となく不安という歌詞も鬱病感が滲み出ていますね、毎日が老いていくという表現で時間の経過を表すのは文学的で美しいなと個人的に感じる部分です。

そして次の歌詞に注目ですね、収録アルバム名のジオラマ(=diorama)が出てきます。

騒がしい、ということは自分にとって不快なノイズが聞こえてくるということです。そしてその不快さは”誰かからくる”不快さだと読み取ることができます。

その誰かとは、米津さんがインタビューでよく口にする言葉を思い返すと「他人」であることが想像できます。ジオラマが示しているのは「街」つまり自分とは違う他の人すべてを内包するジオラマこそが、米津さんにとって相容れないものであり、他人から見た米津さんは厄介者=Black Sheepだと解釈することができます。

ここまできてやっと歌詞の意味、タイトルの意味までしっかりと理解することができたんじゃないかなと思います。

まとめ|Black Sheepの歌詞の意味を解釈・考察

Black Sheepの歌詞の意味を解釈していきましたがいかがだったでしょうか?

米津さんの他人をノイズに感じる気持ちやその背景がよくわかる曲なのと同時に、なぜ曲名がBlack Sheepなのか、サビは何を歌おうとしているのかなどが分かったような気がします。

(もしサビの部分の歌詞がこういう風に私は聞き取れる!という人がいたらぜひコメントをお願いします!)

 

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diorama [ 米津玄師 ]