「料理の四面体」から学んだこと

2018年6月28日

この料理の四面体という本をみなさんは恐らくほとんど知らないと思う。
ちょっと最近林修が好きと言ったとか、とあるフリーランス業界で有名な人が面白かったと言ったおかげで有名になりつつあるんだけど。


料理の四面体 (中公文庫)

本の内容と”本質”

端的に言えば、この本は「当たり前を”本当に当たり前なのか?”と問いただす頭・視点」を、料理の定義や実際の料理の創作手順を解体して、再検討することで読者へ訴える。だいたい、そんな感じの内容の本となっています。

具体的な内容は、もちろん買うか図書館で借りるかして読んでみてほしいのだけれども、とにかく目次の時点でもう面白い。
「刺身はサラダ」という目次は、鮮烈なことこの上ないし、中身の一部をかいつまんで話すと「火からの距離でステーキなのかローストなのか干物なのかは定義される」といった、なるほど!たしかにこの言葉の定義はこうだな!あれ?でも国によってまたそれが違う…というなんとも知的欲求が強い人からすると悶悶とした気持ちと一緒に読み進められる本となっている。
なにより、筆者の皮肉っぽいユーモアを交えたギャグがちょうどいいタイミングで入るので、小難しい話で頭が硬くなってきた読者の頭を良い意味でリフレッシュさせる。

筆者が知的に面白い人

そして、この作者は料理カテゴリーの再定義をした後に、実際に訳のわからない料理を作っては、「これは一種の〜だと言える」と面白いことをやり出す。これがたまらなくて、ついついページをめくる手を止められない。
卵を揚げるのかこの人は…と心の中身でこっそりツッコミを入れてはまた読み進める。

料理の本の装いをしつつ、実はれっきとしたビジネス本でありエッセイであり、料理本であるという特殊枠的リベラルアーツの一種の本なので、大変オススメ。
特に最近流行りのビジネス本ばかり読んでばかりの人にオススメ。
しかも、この本はあれだけ濃密なのに薄い文庫本サイズで売っているという恐ろしいコスパと体積キャパの良さである。かさばらない。素晴らしい、料理の四面体。

まとめ

この本、このブログにおいて、「食べる」というカテゴリーに分けるべきか、「読書」のカテゴリーに分けるべきか本当に悩んだけれど、まぁ物質的に考えたら本だよねと思って、こちらのカテゴリーに分けることにした。
結局どの話も根底で繋がってるからカテゴリーとかタグとかつけるの難しいなぁ、とブログを書いてるとつくづく思います。

なんかそう考えると、暮らしカテゴリーの中の「考える」にも紐づくような気もするし、そういうことを考えるとそれもなんやかんやどこかで「料理の四面体」に通ずるものがあるような気がしてきて、あー、読んでよかったなぁと思ったりする次第だったりもする。おしまい。


料理の四面体 (中公文庫)