【米津玄師】【”花”の意味とは】花に嵐の歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

「花に嵐」、2ndアルバムの中でもかなり人気の高いアルバム曲ですね。

タイトル名の言葉は、ことわざとして「良いことがあっても邪魔が入ってしまう」という意味がありますが、この曲の歌詞とどのように関連しているのかなどが少し分かりづらいですよね?

そこで、今回はこの名曲「花に嵐」の歌詞の意味をがっつり解釈していこうと思います!

 

花に嵐の曲にまつわる情報

花に嵐は2014年4月23日に発売された2ndアルバム「YANKEE」に収録されているアルバム曲で、米津ファンの中でもかなり人気の高い曲です。

YANKEE [ 米津玄師 ]

昔からそうなのですが、米津さんの曲で「花」や「駅」に関わる曲が出てくると、なぜか人気が沸騰するんですよね…。

「春雷」「心像放映」「Flowerwall」などがそうですね。

ストーリー性の見える歌詞気持ちの良いギターロック歌のメロディも気持ちが良いことが人気の秘密です。

なんとなくですが、個人的にハチ名義の曲”ワンダーランドと羊の歌”に世界観が似てるように感じていますが皆さんはどう感じるのでしょうか、、?

それでは、花に嵐に関する情報をまずは見ていきましょう!

花に嵐のPV

この曲はアルバム曲なので残念ながらPVは存在しません。。歌詞がめちゃくちゃ良いからこそPV付きで聞きたかったですね。。

今回は代わりに、こちらのファミコン音源アレンジという中々手の込んだ動画をアップします!

これはこれで作り込み方的に米津愛がすごいですよね…(笑)

花に嵐のギターコード

花に嵐のギターコードはこちらのChordwikiから引っ張ってきました!

https://ja.chordwiki.org/wiki/%E8%8A%B1%E3%81%AB%E5%B5%90

コードはカポを3フレットにすることで、Fadd9,G,C,Am,Emなどの簡単なコードだけで弾ききることができるように様変わりします。

また、こちらの動画でも簡単弾き語り用コードと同じように3フレットにカポが付いている状態で演奏されているので、これに沿って演奏をする場合は先ほどのURL先の右上でキーを調整してくださいね!

花に嵐のインタビュー記事

なぜかFlowerwallのインタビュー記事に「花に嵐」の記述があるのですが、まぁ気にしないでおきましょう。笑

この記事によると、曲より先に駅で人がポツンと待っている様子のイメージを先にして、そこから曲を作り始めたらしいです!

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi05/page/2

 

花に嵐の歌詞の意味を解釈・考察

いきなり結論で恐縮ですが、この曲は端的に言うと「いじめ・孤立」のことを歌っている歌詞だと解釈することができます。

いじめられ独りになっている主人公の心がまさに「嵐」の中にありとても不安定になっている中、それでもその主人公に声をかけようと懸命になっている相手の気持ちを「花」として表現しています。

主人公はその相手の優しさ(=花)を一度は突っぱねてしまうところからも、まさにことわざの意味通り「花に嵐」といった状況を描写していて、非常にこのタイトルが曲の本質を突いていることがわかります。

 

肝になるのはCメロの歌詞となりますので、特にここの部分の歌詞の意味に注目しながら読み進めていきましょう。

(気になる方は先にCメロの部分を見ることをオススメします!)

また裏付けとして、先ほどのYANKEEのインタビュー記事で米津さん本人から「曲の最後の一節が、とても重要。」「今までいろんな呪いに苦しめられてきたけれども、様々な人から花(=救い)をもらって生きてきた」といった趣旨のコメントを残しているので、おそらく間違いないでしょう。

 

では、曲の構成順に歌詞を見ていきましょう。

花に嵐_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

雨と風の吹く 嵐の途中で 駅は水面に浮かんでいる

轍が続いて遠い靄の向こう ひとりで眺めて歌っては

そうだあなたはこの待合室 土砂降りに濡れやってくるだろう

そのときはきっと笑顔でいようか もう二度と忘れぬように

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

「花に嵐」というだけあって、嵐の情景描写から入ります。

大雨の嵐の中で水かさが増した地面に駅が浮かんでいるように建っている様子を書いているのでしょうか。

轍とはタイヤの跡のことで、そのまま待合室から見える道路のように捉えてもいいかもしれませんが、おそらく待合室といえば「駅」なので電車の線路のことを言っているのかもしれません。

そう考えると、嵐のせいで靄が出て白っぽい空気に道路または線路が伸びている様子を眺めながら歌っている主人公がイメージとして見えてきますよね。

ただこの主人公がなぜ歌っているのかが気になるものの、まだその理由はここでは分かりません。

 

そして、その待合室で主人公はどうやら誰かを待っていることも後半の歌詞から分かります。

土砂降りの中やってくる「あなた」の到着を思うところまではスラスラと解釈できますが、「そのときは〜忘れぬように」までがどういう意味かはまだ先を見ないと意味が解釈できません。

続きの歌詞を読み解いていきます。

 

花に嵐_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

わたしにくれた 不細工な花 気に入らず突き返したのにな

あなたはどうして何も言わないで ひたすらに謝るのだろう

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

どうやら「あなた」は少し見た目が貧相な花を主人公に渡したようですが、主人公はそれを突っぱねってしまった様子。

そして、あなたはそれを怒りもせず、ただただそれを謝るという少し不思議な描写がBメロでは描かれています。

この様子を思いつくような日常の生活に置き換えると、主人公が取った対応は「おせっかいな人」に対する対応と非常に似ていることが分かります。

ここから、いじめられっ子が家で引きこもっている時に、それを心配した友人が声をかけるものの、逆に「なんで来るんだよ」と意地を張ってしまう主人公の絵が想像できるのではないかなと…。

そうすれば、「あなた」が何も言わずにごめんと謝り続けるのもしっくり来ますよね?

花に嵐_1番サビ歌詞の意味・解釈

悲しくて歌を歌うような わたしは取るに足りなくて

あなたに伝えないといけないんだ あの花の色とその匂いを

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

Aメロでなぜ主人公が歌を歌っているのかについて取り上げましたが、このサビの歌詞から「主人公が独りで悲しいから歌っていたものだ」ということが分かりました。

「こんな自分は取るに足らない」とものすごく自己肯定感が低い主人公の様子も同時に描かれています。

そしてその花の色と匂い、つまり「相手の優しさに対するお礼」を伝えるべく主人公はまた「あなた」に会うことを心の底で望んでいます。

段々と点と点が繋がってきた感覚がありますね!

花に嵐_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

そうだあなたはこの待合室 風に揺すられやってくるだろう

そのときはきっとぐしゃぐしゃになって 何も言えなくなるだろうな

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

2番は1番Aメロとかなり似た構成です。

「あなた」が主人公がいる待合室に嵐に苦しみながらもやって来ようとします。

1番と違うのは、「何も言えなくなるくらいぐしゃぐしゃになる」という描写で、主人公のところに行くのが非常に大変な様子を描写しています。

これは主人公の「他者の優しさを受け入れようとしない心の壁」を「嵐」として比喩しているため、なんとか声をかけようと思ってもなかなか主人公に届かないという「あなた」側の辛さを表現していることが解釈できますね。

花に嵐_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

悪戯にあって 笑われていた バラバラにされた荷物を眺め

一つ一つ 拾い集める 思い浮かぶあなたの姿

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

「悪戯にあって笑われていた」という表現から、主人公が何をどういう環境なのかが少し見えてきます。

先ほども書きましたが、このような状況を社会で味わうとしたら「いじめ・孤立」が当てはまるような気がしますよね?

バラバラにされた自分の荷物を拾い集めながら悔しい思いをするも、その最中で自分に歩み寄ってこようとしてくれる「あなた」の姿が主人公の脳裏によぎるのがなんとも言えません。。

花に嵐_2番サビ歌詞の意味・解釈

はにかんで笑うその顔が とてもさびしくていけないな

この嵐がいなくなった頃に 全てあなたへと伝えたいんだ

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

はにかんで笑う顔が寂しい時、それは「作り笑い」をしている時と考えるのが普通だと思われます。

いじめられているけれど「大丈夫だよ」と寂しく笑う主人公の顔がリスナーの脳裏にどこかイメージできる歌詞ですね。

そして、主人公の心の中の嵐が去った後に伝えたいことがどうやらあることが分かりますが、1番サビではそのことを「花の色と匂い」と言っていたので、この歌詞もそこと同じものだと解釈して問題ないでyそう。

花に嵐_Cメロ歌詞の意味・解釈

苦しいとか悲しいとか 恥ずかしくて言えなくて 曖昧に笑うのをやめられなくなって

じっと ただじっと蹲ったままで 嵐の中あなたを待ってる

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

2番Bメロで思ったように主人公がいじめられている存在だと仮定すると、苦しくても悲しくても誰にも言えない状態が続いて、「大丈夫?」と聞かれても「大丈夫」と作り笑いをしながら曖昧に答えるという、いじめに想起される一連の流れがイメージできます

そして、曲全体としてキーワードとなっていたものの意味合いも浮き彫りになっていきます。

「嵐=いじめ・いじめから来る主人公の周りに対する心の壁」「待合室=引きこもっていた自分の部屋・家」「花=自分を助けようとしてくれた人の想い」、このように理解できるとしたら物語として綺麗に辻褄が合いますね。

花に嵐_ラストサビ〜アウトロ歌詞の意味・解釈

悲しくて歌を歌うような わたしは取るに足りなくて

あなたに伝えないといけないんだ あの花の色とその匂いを

はにかんで笑うその顔が とてもさびしくていけないな

この嵐がいなくなった頃に 全てあなたへと伝えたいんだ

花 あなたがくれたのは 花

(出典: 花に嵐 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

Cメロの歌詞の意味が明らかになったので、ここのラストサビ〜アウトロの流れは非常に分かりやすいですね。

米津さんにかかわらず多くの曲に共通していますが、Cメロ後のサビの機能は歌詞の意味というよりも「メロディの良さ」をリスナーに印象付ける意味合いの方が強いです。”だめ押しの一回”というやつですね。

アウトロに関しては「花」という歌詞を繰り返していますが、おそらくこのパートは歌詞よりもメロディ優先で作られたのではないかなと個人的には推測しています。

というのも、サビ終わりのメロディからいきなり最後のリフに行ってしまうと曲の余韻がほぼなくなってしまうからです。

サビ終わりからアウトロの「花〜花」を抜いてイメージしてみるとよく分かりますが、「え、いきなり終わり?」のような感じになってしまいますよね?

米津さんはおそらくそのクッションとしてのアウトロを入れたのではないでしょうか。

 

ちなみにこの頃の米津さんは「花」というモチーフに関して、「サンタマリア」のPVや「Flowerwall」などでも同じように「呪い・苦しみからの救い」という意味合いでよく使用しています。

こうして別作品でも一貫して同じ単語に対して同じ意味を乗せているところに、どこか美しさを感じますよね。

 

まとめ|花に嵐の歌詞の意味を解釈・考察

花に嵐の歌詞・メロディの意味・解釈、いかがだったでしょうか?

この曲は一つ分かってしまえばあとは芋づる式にストーリーが見えてくる、そんな曲でしたね。

米津さん自身が過去に「いじめ・孤立」のようなものを味わった経験から、きっとこのような歌詞が素敵な物語となって出てきたのでしょう。

サビが伸び伸びしていてカラオケで歌うのにも気持ちのいい曲ですので、一度深く歌詞とメロディを理解して、歌ってみてはいかがでしょうか?

 

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