【米津玄師】Flowerwallの歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

「Flowerwall=花の壁?どういう意味?」という声が多く上がる名曲「Flowerwall」。

僕自身も最初聞いた時は意味が全然分からなかったのもありますが、米津さんのインタビューなどを読み込んでからは深く意味を理解することができました。

そこで!今回はその理解した解釈をかなり細かく解説して、「Flowerwall」で米津さんがリスナーに届けたかった本当の想いを文字にしていこうと思います!

(サムネイル画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=Y4_vXzyOJHE)

Flowerwallの曲にまつわる情報

Flowerwallは、2015年1月14日に発表された米津玄師3枚目のメジャーシングル曲です。アルバム「Bremen」にも収録されている曲で、幻想的で壮大なバラードが人気の楽曲です。


Flowerwall [ 米津玄師 ]

 

小栗旬のニコンD-5500のカメラのCM曲に抜擢!

カメラのニコンD5500のCM曲としても使用されています。

小栗旬さんがお父さん役で子供の写真を撮るというほのぼのした良いCMですね。

米津さんの楽曲がCMや映画などで使用されているのをまとめた記事もあります

この曲は、米津さん自身の「良いものと悪いものを共存させたフラットなもの」を具現化した存在を”花の壁(=Flowerwall)”とし、そこから発想を広げていったミドルテンポの曲となっています。

米津さん自身が、YANKEEをリリースした後のライブツアーを通じて、この時期により一層「自分でなく、誰かのために曲を作りたい」という想いが強くなったことから、世界観が大きくどこか多幸感にも包まれたスケールの大きい曲に仕上がっています。

 

FlowerwallのMV

Flowerwallの公式MVはこちらから見ることができます。

タイトルの和訳である”花の壁”というだけあって、色鮮やかなスモッグが米津さんを中心に渦巻いている、非常に綺麗なMVです。

景色的にも青い花や赤い花など、色とりどりの花が出てくるところも見逃せませんね。

TwitterでもFlowerwallのPVの綺麗さ・壮大さはファンの中では特に話題になっています!

かなりゆったりとしたメロディに合わせた動きで米津さんがギターを弾いているのもなんだか幻想的です。

「ピースサイン」のMVもキャンバスに色鮮やかな原色のペンキを塗りたくっているので、米津さんを見ると映像監督としてはみなさん同じようなことをさせたくなる何かがあるのでしょうか?笑

 

Flowerwallのギターコード

FlowerwallのギターコードはこちらのUフレットから持ってきました!

http://www.ufret.jp/song.php?data=21963

カポを5フレットにつけるとかなり簡単ですね!Em7はほとんど押さえるところがないので、これを起点にC,G,Dあたりを動くだけなのと、曲調自体もテンポがゆっくりなので、弾き語りにはもってこいな楽曲です。

一部のファンの中ではイントロが「アイネクライネに少し似ている?」と話題になっていましたが、コードを見てもそんなことはあまりないのかな〜と個人的には思いました。

Aメロは静かなのでコードを分散させてアルペジオにしたり、ゆっくりストロークしてみたりと色々演奏方法がありそうですね。

サビはパワフルなので、コードを目一杯かき鳴らすように弾いてみてはいかがでしょう?

こちらのだっちさんの弾き語り動画はとても参考になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

Flowerwallのインタビュー記事

Flowerwallはシングル曲なのでインタビュー記事も多くネットに落ちていました。

これらの記事を読んだ上で、どのような想いで米津さんがFlowerwallを作っていったのか、解釈を考察していきます。

・ナタリー インタビュー

http://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi05

・EMTG MUSICインタビュー

http://music.emtg.jp/special/201501048451e8eec

それでは、Flowerwallの歌詞考察に進んでいきましょう!

Flowerwallの歌詞の意味を解釈・考察

Flowerwallは、結論から言うと「物事の二面性をフラットに捉えること」について歌った楽曲で、タイトルの”花の壁”をその二面性のモチーフに歌った歌となっています。

自分と恋愛的な関係にあるパートナーとの関係性から、様々な物事に対して「プラスに受け取るかマイナスなに受け取るかを全て決めるのは自分たち自身である」という、少しばかり抽象的なことを歌っているように感じられてきました。

dioramaやYANKEEの楽曲の歌詞よりも、より歌詞が分かりやすくなっている曲なので、すんなりと歌詞の意味を解釈することができると思います。

それではパート別に歌詞を見ていきましょう。

Flowerwall_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

あの日君に出会えたそのときから 透明の血が僕ら二人に通い

悲しみも優しさも 希望もまた絶望も 分け合えるようになった

知りたいことがいくつもあるというのに 僕らの時間はあまりに短く

あとどれほどだろうか 君と過ごす時間は 灯りが切れるのは

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

このAメロは僕と君との関係性について「生死」をモチーフに僕目線から考えられています。

“透明な血が通う”という2人の距離感の近さを表す表現や、「いいことも悲しいことも分け合う」というまるで結婚式の時に神父からの言葉で耳にするフレーズなどから、これから2人が一生を共にする伴侶となることを示していることが分かります。

だからこそ2人がいつかは死によって離れ離れになってしまうという運命も必然的につきまとうことになり、この事実に対して2人がどう向き合うのかということがこの曲の主題となります。

灯りが切れるのは=死を表していることは分かりやすいですね。

Flowerwall_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

君のその声が 優しく響いた

こんな憂いも吹いて飛ばすように

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

Bメロは短いですが、物語の進展としてAメロで「僕」が考えていた2人が死をきっかけに離れ離れになるという憂いに対し、「君」が声をかけてくれたことでその憂いがどこかへ飛んでいってしまう様子を表しています。

吹いて飛ばすという表現が軽やかな印象をリスナーに与えていてとても綺麗な表現ですね。

Flowerwall_1番サビ歌詞の意味・解釈

フラワーウォール 目の前に色とりどりの花でできた 壁が今立ちふさがる

僕らを拒むのか何かから守るためなのか 解らずに立ち竦んでる

それを僕らは運命と呼びながら いつまでも手をつないでいた

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

サビは曲のタイトル通り「フラワーウォール」が出てきます。花を”救い”として表現しつつ、壁をネガティブなものとして表現する米津さん。

冒頭に書いたように、このアンバランスさが「物事の普遍性・二面性」を表していると言えます。

物語に即すると、「何かから拒むのか守るためなのか解らない」と「僕」は口にしますが、そのプラスマイナスの二面性をまとめて「運命」と形容して2人で乗り越えようとする様子が後半で描かれています。

Flowerwall_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

このあまりに広い世界で僕たちは 意味もなく同じ場所に立っていたのに

僕の欠けたところと 君の欠けたところを 何故かお互いに持っていた

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

歌の流れは再度、「僕」と「君」の関係性についてへ戻ります。「人間はパズルのピースのようなもので、完璧な人間はいないが、自分以外の人で自分の凹凸で凹の部分を補うことができる」ということをここのAメロで表現しています。

しかし、この王な出会いの運命性について米津さんがここまでシンプルに描いている曲も、そう多くはないのではないでしょうか?

ある種、大衆向けの曲よく使われるような恋愛的な出会いを入れているあたりに、冒頭のインタビューで米津さん本人が話しているような「誰かに向けた」という想いが強く表れているように感じます。

Flowerwall_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

どうして僕らは 巡り会えたのか

その為だけに 生まれてきた様な

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

Aメロの解釈の続きですね。

意味合いは言葉の通りで、なぜ何十億人もいる世界で、自分だけの凹凸に合うものをたまたま居合わせた君は持っていたのだろうか、僕も持っていたのだろうかという純粋な愛の想いを描いたままサビへ突入していきます。

Flowerwall_2番サビ歌詞の意味・解釈

フラワーウォール 独りでは片付けられないものだろうと 君がいてくれたらほら

限りない絶望も答えが出せない問いも全部 ひとつずつ色づいていく

離せないんだ もしも手を離せば 二度と掴めないような気がして

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

”花の壁”が再度登場、絶望や答えの出せない問いなど、独りでは片付けられない壁のようなものも、あなたと一緒ならば越えていけるという「物事の二面性」を歌っています。

「限りない絶望も〜色づいていく」の一節は、インタビューにあったように、「自分というものは誰かが定義してくれないと分かり難い、座標のようなものだ」という言葉から来ているものだと思われます。

とはいえ、「離せないんだ〜」という部分があるので、まだその死への恐怖というものを「僕」は持ち合わせているようです。

Flowerwall_Cメロ歌詞の意味・解釈

誰も知らない見たことのないものならば今 僕らで名前をつけよう

ここが地獄か天国か決めるのはそう 二人が選んだ道次第

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

誰も知らない見たことのないもの=Flowerwall、それをポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかは自分たち次第だ」という、この曲の核心部分を描いています。

どんな物も、誰かにとっては「良いもの」で別の誰かにとっては「悪いもの」であるという非常に普遍的な真理をリスナーに優しくも突きつけて、「じゃあ、この真理を知った上で、君たちは物事をどのように捉える?」というFlowerwallを通した米津さんからの強いメッセージと解釈することができますね。

色々な曲の解釈をしてきましたが、米津さんが一番伝えたいメッセージはやはりCメロにきやすいですね。

Flowerwall_ラストサビ歌詞の意味・解釈

フラワーウォール 目の前に色とりどりの花でできた 壁が今立ちふさがる

僕らを拒むのか何かから守るためなのか 解らずに立ち竦んでる

それでも嬉しいのさ 君と道に迷えることが 沢山を分け合えるのが

フラワーウォール 僕らは今二人で生きていくことを やめられず笑いあうんだ

それを僕らは運命と呼びながら いつまでも手をつないでいた

(出典:Flowerwall 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

サビの後半は1番にも2番にも出てこなかった新しい歌詞です。

「僕」の中で、本来は「道に迷える=ネガティブ」だった思考が「嬉しい」というポジティブなものに変わっています。

「運命」という変えようのない途方もなく大きいものが最後は彼らにとってのFlowerwallでしたが、それをポジティブにとらえて最後は締めくくられていくところに、僕は米津さんの「辛いことも色々人生あるけど、なるべくポジティブにとらえていこうよ」という、彼の挫折から成功への人生観のようなものを歌詞に見出しました。

diorama時代だったら、もしかしたらこの終わり方はなかったかもしれませんね。

まとめ| Flowerwallの歌詞の意味を解釈・考察

Flowerwallの歌詞の意味を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

冒頭にも書きましたが、”花の壁”という良いものと悪いものの共存の権化のようなものを、ここまで鮮やかに描ける米津さんのプロデュース能力に脱帽です。

“花に嵐”の歌詞考察にも書きましたが、米津さんにとって花は”救い”を表す言葉ということのようで、Flowerwallにもその”救い”を別の角度からポジティブな意味合いで曲に付加しています。

「WOODEN DOLL」のように、リスナーにとって厚い壁とも救いともとれる曲を米津さんはよく考えるので、もしかしたらそれらも総合してFlowerwallと意味しているのかもしれませんね。

 

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