【米津玄師】かいじゅうのマーチの歌詞の意味を解釈・考察

2018年7月13日

かいじゅうのマーチ、みなさん聞きましたか?

頭引っこ抜いてバスケしちゃう「Moonlight」と比較した時のこの曲の平和さとキュートさといったらないですよね…。

ただ、この曲「オマージュ」「引用」という意味合い匂いて、この「BOOTLEG」のコンセプトを体現する秘密が歌詞に隠された1曲でもあるのです。

それでは、その歌詞の意味を早速解釈していきましょう!

かいじゅうのマーチの曲にまつわる情報

かいじゅうのマーチは、米津玄師さんの4thアルバム「BOOTLEG」に収録されているアルバム曲で、NHKのみんなのうたに選ばれてもおかしくないくらいのファンシーさとポップさを兼ね備えた曲となっています。


BOOTLEG (通常盤) [ 米津玄師 ]

この前までorionのカップリング曲の「ララバイさよなら」の歌詞を解釈していたので、もう世界観が真逆でブログを書いていてなんとも言えない気持ちになります(笑)

 

かいじゅうのマーチのPV

かいじゅうのマーチはアルバム曲なので、残念ながらPVはありません。

これ、映像化したらすごい可愛い感じのPVになりそうなので個人的には作ったらヒットしそうな気がするんだけどなぁ。。と思っています。

とりあえず代わりとして、こちらの歌ってみた動画をアップしておきますね!

かいじゅうのマーチのギターコード

ギターコードはこちらのU-フレットから持ってきました!

http://www.ufret.jp/song.php?data=41583

カポを2フレットにつけて演奏するとコードが簡単になるようですね。コード進行も王道のD,G,Bm,Aをベースにしているので、慣れている人であればすぐに弾けるようになるかと思います。

アコギで弾き語りするのがとても合う曲だと思うので、ゆっくりまったり弾いてみてください◎

こちらの弾き語り動画は手元のコードも見えるので、練習の際にぜひ参考にしてみてくださいね!

かいじゅうのマーチのインタビュー記事

かいじゅうのマーチのインタビュー記事はアルバム曲という立ち位置の関係もあって、そこまでネットに記事は落ちていませんでした…。

※この中だとT-SITE NEWSのインタビュー記事が1番かいじゅうのマーチに触れています。

なので、今回は「BOOTLEG」自体のインタビュー記事もいくつか載せておこうと思います!

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi11

・Real Sound

http://realsound.jp/2017/10/post-122911.html

 

かいじゅうのマーチの歌詞の意味を解釈・考察

かいじゅうのマーチに関しては先ほどのインタビュー記事の中で米津さん自身が言及されていたように、「砂漠」「大人になっても変わらず求めるもの」「引用」という3つの要素にフォーカスしつつ、曲全体で米津さんが何を表現しようとしていたかについて解釈をしていこうと思います。

また、「かいじゅう」というところで米津さんの過去の原体験についても踏まえていきたいと思いますので、彼の幼少期のエピソードを知らない方はこちらの記事と並行してぜひ読んでみてください!

それでは早速、歌詞を解釈していきましょう!

かいじゅうのマーチ_1番前半Aメロ歌詞の意味・解釈

少しでもあなたに伝えたくて

言葉を覚えたんだ

喜んでくれるのかな そうだと嬉しいな

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

「あなた」という歌詞から、自分とあなたのコミュニケーションが情景描写として描かれていることが分かります。

言葉を覚えた主語は語り手の主人公の方なので、おそらくかいじゅうのマーチと言っている以上、自分をかいじゅうに見立てているのでしょう。

自分のことを人とは違う醜い存在であると米津さんは過去にインタビューで口にしているので、この言葉から察するに、米津さん自身がこの主人公のかいじゅうで目の前の「あなた」という存在に対して、なんとかコミュニケーションを取って喜んでもらおうとしていることがこの歌詞から解釈することができます。

かいじゅうのマーチ_1番後半Aメロ歌詞の意味・解釈

遠くからあなたに出会うため

生まれてきたんだぜ

道草もせず 一本の道を踏みしめて

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

先ほどのAメロ前半の歌詞を考えると、どういう感覚でかいじゅうが遠くからやってきたのかという気持ちがよく分かりますね。

「道草もせず〜」の歌詞に関してですが、この「一本の道」は森山良子さんの「今日の日はさようなら」の歌詞の中にある「希望の道」かもしれません。

2番の歌詞で詳しくは説明していきますが、かいじゅうのマーチはBOOTLEGのコンセプトや米津さんのインタビュー記事で言われていた「引用」というものが散りばめられた曲なので、そこも感じながら曲を考えてみることをおすすめします。

かいじゅうのマーチ_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

怖がらないで 僕と歌って

そのまま超えて 海の向こうへ

おかしな声で 愛と歌って

心は晴れやか

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

自分がかいじゅうだからこそ「怖がらないで」という相手への投げかけが1行目に来ています。「おかしな声」というのもかいじゅうだからこその表現ですね。

目の前の「あなた」と一緒に歌を歌って、気持ちはそのまま海を超えて晴れやかになっていることが分かります。

非常に分かりやすい歌詞ではありますが、「愛」と歌ってというところに米津さんらしさが出ているなと個人的には感じています。

この「愛」は、「自分が孤独な人間だからこそ愛を渇望していた」という米津さんのインタビュー記事の言葉や過去の楽曲(dioramaの抄本viviなど)にも歌詞として表れている「愛」なのだろうと解釈すると、米津さんが自分自身をかいじゅうに比喩して「愛を一緒に歌いたい」と言っているのも納得できるかなと。。

かいじゅうのマーチ_1番サビ歌詞の意味・解釈

さあ出かけよう 砂漠を抜けて

悲しいこともあるだろうけど

虹の根元を探しにいこう

あなたと迎えたい明日のために

涙を隠しては

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

米津玄師がBOOTLEG制作時に1番強く惹かれていた「砂漠」という歌詞が出てきました。

ここでの砂漠は「砂漠を抜ける」という表現から考えるとすると、前後左右すべての光景が砂で自分の場所が分からない暗中模索な日々を「砂漠」という歌詞に込めているのだろうなということが解釈できます。

そうすると、どの道に進めばいいのかは進んでみなくては分からないので、「もしかしたら道によっては悲しいこともあるかもしれないけれど」という意味合いで次の歌詞が来ていることにも納得がいきます。

虹は雨の後に晴れることで生じる現象なので、涙という水分的要素を表すものがある種の雨であり、その涙が隠れた(=晴れた)というところから虹が生じたというようにも解釈をすることが出来ますが、自分で書いておきつつ若干深読みしてる感も否めません(笑)

かいじゅうのマーチ_2番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

燃えるようなあの夕陽を待っていた

言葉が出ないんだ

今日の日はさようならと あの鳥を見送った

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

言葉が出ないほどの夕陽と聞くと、BUMP OF CHICKENの曲の中に「真っ赤な空を見ただろうか」という曲がありますが、なんだかその光景が脳内イメージされます。

また、「今日の日はさようなら」と「あの鳥」という部分は森山良子さんの曲の歌詞を引用しているものだと思われます。

インタビュー記事で言及されていたように、BOOTLEGが海賊版という意味で、作品のオリジナル信仰に対して物申したいという米津さんだからこその引用ですね。アルバムの細かいところに色々散りばめられていて、こういうのを見つけるのは非常に面白いです。

かいじゅうのマーチ_2番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

いつまでも絶えることなく

友達でいよう

信じ合う喜びから もう一度始めよう

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

「いつまでも〜友達でいよう」は森山良子さんの「今日の日はさようなら」と完全一致な形で引用されています。先ほど書いたように、ここもBOOTLEGのコンセプトに合わせた形で分かりやすく米津さんは引用していますね。

人を信じるために疑い続けていた米津さんの口から「信じ合う喜びから〜」という歌詞が出るのを見ると、ハチ最盛期やdiorama時代から大きく変わったなぁ…と感じてなりませんね。

別記事でこのハチ時代からの歌詞の変化に関してもまとめてあるので興味のある方はぜひどうぞ!

かいじゅうのマーチ_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

泥だらけの ありのままじゃ

生きられないと 知っていたから

だから歌うよ 愛と歌うよ

あなたと一緒がいい

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

泥だらけ、というのは「人を信じるために疑い続ける」という米津さんのネガティブな面を比喩しているのでしょう。疑い続けるだけでは「他の人とは一緒に生きられない」という昔の米津さんとは違う考えを持った状態であることがここから解釈することが出来ますね。

後半の「愛」は先ほど解釈した「愛」と同じでしょう。こうした気持ちの変化があったことを理解した上で「あなたと一緒がいい」という歌詞を見ると、また違った感覚で歌詞の意味を感じることが出来ますよね。

かいじゅうのマーチ_2番サビ歌詞の意味・解釈

人を疑えない馬鹿じゃない

信じられる心があるだけ

あなたのとなりで眠りたい

また目覚めた朝に あなたと同じ

夢を見てますように

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

人のことを信じるために疑う、というのは米津さんがよくインタビューでも口にすることですし、恋と病熱の中でも似たような歌詞があるので、このサビの歌詞前半はそのことを指しているのでしょう。先ほどのBメロの解釈とも通ずる部分がありますね。

歌詞の後半は、「あなた」という大切な存在の近くにずっといたいという気持ちが非常に可愛い歌詞に表現されています。目覚めたにもかかわらず、また「夢を見る」というところが一見不思議に見えますが、これは「一度自分だけ起きたものの隣のあなたを見て再度一緒にまた寝る」という非常に幸せな風景描写をリスナーの頭の中にイメージさせるような表現なのだと思われます。

かいじゅうのマーチ_Cメロ歌詞の意味・解釈

今あなたと出会えてああほんとによかったな

胸に残る一番星 寂しいのに眩しいのに

(出典: かいじゅうのマーチ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

1行目はかいじゅうの気持ちそのままの歌詞なので、文字通り解釈しても問題ないでしょう。改めて「あなた」に出会えて良かったと喜んでいる様子が分かります。

2行目の「胸に残る一番星」の表現に少し含みがありますので、こちらの意味は少し考察したいと思います。

一番星はもしかしたら「かいじゅう自身」の比喩なのかもしれません。というのも、一番星の性質を考えると、一番星は夜空に他の星が出る前にキラキラと輝くものの、他の星がいない分”寂しい”存在であるため、かいじゅう(=米津さん)のように「他の人には無いような感性を持っていて、楽曲の人気に火がついて”眩しい”ものの、気持ちの内面的な部分では誰も信じていないが故の”寂しさ”を抱えている」部分と一番星を重ねているのではないかなと、個人的には推測しています。

※ラストサビは1番のサビと2番のサビを合わせたもので歌詞が全く同じなので、解釈は割愛します。

まとめ_かいじゅうのマーチの歌詞の意味を解釈・考察

かいじゅうのマーチの歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

ここまでポップで低年齢層にも響きそうな楽曲は米津さんの作品の中には無いので、とても新鮮でした。

このような楽曲が増えていくと、より幅広い年齢層のファンが出来て、一層米津さんの活躍の場が広がっていくだろうなぁと想像できますね!

 

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