【米津玄師】【徹底解説】Lemonの歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

こんにちは、米津玄師オフ会”ぼっち会”の中の人(@yonedu_bochi)です!

 

米津玄師さんのLemon、アンナチュラルの影響でめちゃめちゃ大人気になりましたね…。

ハチ全盛期の頃からファンの自分からするとびっくり以外の何物でもないです。。

第96回ドラマアカデミー賞「最優秀ドラマソング賞」も受賞して、さらにこの楽曲への注目が集まりますが、Lemonの歌詞やMVの本当の意味を理解できている人は少ないかもしれません。

今回は、表面的に聴くだけでは分からないこの曲のメッセージを、米津玄師オフ会の企画主もやる僕がかなり深く解釈していこうと思います!

 

Lemonの曲にまつわる情報

Lemonは歌詞を理解するまでに様々な制作背景や米津さんの言葉などを咀嚼しないと表面的な歌詞解釈となってしまいます。

MVやドラマとの関係性など様々な観点から歌詞を考察する必要があるので、「正直、Lemonは曲しか知らない…」という方は、ぜひ曲に関する情報を網羅した上でこの記事の歌詞解釈パートへ進んでみてください!

Lemonとドラマ『アンナチュラル』の関係性

アンナチュラル_米津玄師_Lemon

(画像:©TBS)

Lemonは米津玄師さんの8枚目のシングルで、ドラマ「アンナチュラル」の挿入歌にも使用されている楽曲となります。

『アンナチュラル』は、法医解剖医である主人公の三澄ミコトを中心に不自然死究明研究所(通称”UDMI”)で取り扱われる様々な不自然死(アンナチュラル・デス)事件を解決しながら、登場人物の過去や最終話の26人連続殺人事件の究明など数多くの巧妙に仕掛けられた伏線・トリックを回収することで非常に人気を博したドラマです。

このあらすじからも分かるように、石原さとみさんらが演じる法医解剖医という仕事は「人の死」を扱う仕事であるため、主題歌となった米津さんのLemonも一貫して「死」について歌っている楽曲に仕上がっています。

 

そして、制作背景として有名な話なのですが、アンナチュラルの挿入歌として「暖かく包み込むような曲を」という番組制作側からのオーダーが当初は米津さんにあったそうです。

そのオーダーから曲を作り始めると、必然か偶然か制作途中に米津さんの祖父がリアルな亡くなられたそうです。

こんなことがあったことから、米津さん自身が実感を持って死について考え、結果として『Lemonは「ただ、あなたが死んで悲しい」という曲になりました』とインタビューで語っています。

このように、他にも様々なCMやドラマなどにもタイアップを米津さんはしているので、Lemonに加えて様々なタイアップ曲を紐解くことも米津さんの作詞観を感じるためのヒントになるかと思われます。

 

LemonのMVの意味の解釈・考察

こちらがLemonのMVとなります。

MVのテーマは楽曲同様に「鎮魂歌(=レクイエム)」です。

基本的には米津さんが多くの悲しみにくれる人が集まる教会の中で歌を歌っているのですが、「死」という観点を基軸に色々とおかしな点が満載で解釈のしがいがあるMVです。

MVのストーリーとしては、米津さんとその他大勢の外国人の人たちが教会で死者に対して祈りを捧げるという流れになっています。

 

さて、主にLemonのMVの謎は3つで、それぞれ以下のような意味合いがあると推測されています。

1.謎の女性ダンサーの不自然なダンスは「死者だからこその体の不自然な動きを表したダンス」

2.米津さんが履いている黒いハイヒールは「死者役のダンサーのハイヒールと同一のもので、2人だけにしか分からない秘密の約束を表したもの」

3.MVの逆再生は「”死”という時間の不可逆性を表したもの」

(参考:【ハイヒールと逆再生の謎を解き明かす】LemonのMVの知られざる秘密を徹底解釈!)

こうしたMVからもLemonの作品の奥に潜んでいる「”死”とそれが教えてくれる大事な人の大切さ」を感じ取ることができるので、歌詞だけでなくMVもしっかり見た上でLemonの本質的な意味合いを考察するようにしてみるのをオススメします!

(さらなるMV解釈の詳細が気になる方は、ぜひこちらのLemonのMVの意味を徹底解釈した記事を読んでみてくださいね!)

 

追記:LemonのMV再生数が1億回を超えました!!

「アイネクライネ」に引き続いての快挙で、Twitterでは大盛り上がりです。

Tweetに書いたように「LOSER」のMVももう少しで1億回再生にいきそうなので、引き続き応援していきましょう!

 

Lemonのインタビュー記事

シングル曲ということもさることながらアンナチュラルの挿入歌ということもあり、Lemonの制作背景インタビューはかなり多くニュース記事としてアップされています。

歌詞解釈パートにも米津さんの発言要素を散りばめましたが、その背景を知って曲を聞くのと、知らないで聞くのではかなり曲の理解に差が出るので、米津ファンの皆さんはぜひチェックするようにしましょう!

・billboard JAPAN

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2270

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi12

・rockin’on.com

https://rockinon.com/interview/detail/173439

 

Lemonの歌詞の意味を解釈・考察

Lemonのタイトルについてですが、元々はLemonでなく、メメント・モリという言葉から「メメント」という曲タイトルにしようとしていたと米津さんはインタビューで語っています。

死について扱っていることが安直に分かってしまうことからこのタイトルはやめてしまったそうですが、その背景があるというまでに「死」という概念に今までで1番深く米津さんが考えて向き合った曲だということが分かります。

※ちなみに「メメント・モリ」は「今この瞬間に生きろ」という中世ヨーロッパの死生観のことを指します。1stアルバムの「diorama」に収録されているcaribouでもメメント・モリという歌詞が出てきますので、Lemonとの死生観に通ずる部分がもしかしたら出てくるかもしれないですね。

それでは早速歌詞を解釈していきましょう!

Lemon _1番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

夢ならばどれほどよかったでしょう

未だにあなたのことを夢にみる

忘れた物を取りに帰るように

古びた思い出の埃を払う

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

あなたが死んだことが夢だったらよかったが、現実世界ではあなたが生きていたこと自体を夢に見てしまうという「夢」という言葉の二面性を用いたテクニカルな歌詞となっています。

続く描写も非常に文学的で、思い出の埃という現実的にはありえないものを、昔を回想することになぞらえて歌詞に落とし込んでいるのが綺麗な表現だなと感心してしまいます。

死んでしまったあなたという存在とのアルバムを探しては懐かしみ偲んでいる主人公の情景がリスナーの脳裏に浮かびます。

Lemon _1番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

戻らない幸せがあることを

最後にあなたが教えてくれた

言えずに隠してた昏い過去も

あなたがいなきゃ永遠に昏いまま

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

「死」という時間軸として不可逆的な悲しみにより、一緒にいた頃の幸せはあなたがいなくなったことで、それはもう元のようには戻せない幸せなのだということを理解することができたというのが前半の歌詞ですね。

後半の歌詞は、主人公が隠していた”伝えることが憚られるような暗い過去”も、あなたがもし存在してくれなかったらずっと誰にも言えない憚られるようなネガティブなものであり続けてしまっていただろう、という相手への感謝を婉曲的に示したものとなっています。

ここの歌詞パートですが、メロディラインが松任谷由実や中島みゆきのような歌謡曲らしい感じになっているのも見逃せません。

この曲に関して、アンナチュラルのドラマの影響もあるとはいえ、このように全世代的に受け入れられているのは、おそらくメロディが40〜60代にも受け入れやすいようなものになっているからでしょう。

Lemon _1番Bメロ歌詞の意味・解釈

きっともうこれ以上 傷つくことなど

ありはしないとわかっている

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

あなたの死というもの以上に辛いものはもうないだろうというシンプルな悲しみを歌っています。
LemonのBメロは他の曲に比べて圧倒的に短いのも特徴ですよね。

PVを見ているからかもしれませんが、メロディラインはどこか教会音楽のような暗い荘厳としたものとなっています。

レクイエム(=鎮魂歌)としての意味合いもLemonには持たせていると米津さんは語っているので、その意図も反映させられているのかもしれませんね。

Lemon _1番サビ歌詞の意味・解釈

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ

そのすべてを愛してた あなたとともに

胸に残り離れない 苦いレモンの匂い

雨が降り止むまでは帰れない

今でもあなたはわたしの光

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

冒頭にお伝えしたように、もともとは「メメント」という曲タイトルになる予定だったのを変更したと米津さんはインタビューで語っていますが、おそらく悲しさや苦しさをレモンの苦さに喩えているところから、曲名もLemonになったと思われます。(主観ですが、米津さんはたまたまレモンというフレーズがあったからとしかインタビューでは口にしていませんが、あれほどのコンセプトメーカーがとりあえず目に付いた言葉だからと安直にタイトルにするとは思えないので…)

あなたの死という悲しみと苦しさを全てあなたのものという括りで受け止めて、愛していると歌っています。

死を起点とするネガティブなこと全ても、あなたからの最後の贈り物であり、その贈り物は今の自分を構成する1つの要素であるということから「今でもあなたは私の光である」という歌詞になったものと解釈することができます。

メロディに関して、「雨が降り止むまでは帰れない」のメロディは完全に歌謡曲ですね。特に「帰れない」のリズムの取り方は井上陽水の「少年時代」のサビ終わりの「なーつーもーよーう」というリズムとほぼほぼ同じなので、そういったところからこの懐かしいメロディ感は生まれているのでしょう。

Lemon _2番Aメロ歌詞の意味・解釈

暗闇であなたの背をなぞった

その輪郭を鮮明に覚えている

受け止めきれないものと出会うたび

溢れてやまないのは涙だけ

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

暗闇であなたの背をなぞったというのは、恐らくあなたが死んでから真っ暗な部屋の中であなたがいたと仮定して、その背中に当たる部分を指でなぞって形取っていたことを指しているのかなと解釈することができます。

後半歌詞の「受け止めきれないもの」は当たり前ですが、あなたが亡くなったことへの悲しみでしょう。「溢れてやまないのは涙」は、1番サビの「雨が降り止むまでは帰れない」と通ずるところがあるので、おそらく先ほどのサビの雨は「涙」の比喩だと考察できますね。

Lemon _2番Bメロ歌詞の意味・解釈

何をしていたの 何を見ていたの

わたしの知らない横顔で

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

何をしていて死んでしまったのか?というところに疑問を感じている主人公の様子から、
このあなたという人がどのような流れで亡くなってしまったのかが分かっていないことが読み取れます。

おそらく急死か事故死で、死ぬ予兆が無かったのではないのかなと。

死んだ後の顔を横顔からそれを推測しようとしているのがとても切ないですね。

Lemon _2番サビ歌詞の意味・解釈

どこかであなたが今 わたしと同じ様な

涙にくれ 淋しさの中にいるなら

わたしのことなどどうか 忘れてください

そんなことを心から願うほどに

今でもあなたはわたしの光

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

姿は見えずとも、死んだあなたも主人公と同じように悲しみに苛まれて寂しい思いをしているなら、いっそのこと自分のことを忘れて楽になってほしいという鎮魂歌の機能性を持たせた歌詞となっています。

色々と音楽を聞いてきた自分ですが、死んだ目線の人から歌詞を書くというのはあまり曲としては少ないので、この歌詞は非常に新鮮です。

Lemon _Cメロ歌詞の意味・解釈

自分が思うより

恋をしていたあなたに

あれから思うように

息ができない

あんなに側にいたのに

まるで嘘みたい

とても忘れられない

それだけが確か

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

米津さんの曲なのかと思うくらいにシンプルで真っ直ぐな歌詞ですよね。

自分が思うより相手のことが好きでその人を失った悲しみで息が出来ないし、忘れはできないという、本当に「ただただあなたのことがいなくなってしまって悲しい」という米津さんの言葉が体現されているCメロだなと。

歌詞の解釈を基本的にするこのブログですが、歌詞の文字通りの意味が多いので解釈がサクサクと進みました(良いのか悪いのか…)。

Lemon _ラストサビ歌詞の意味・解釈

あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ

そのすべてを愛してた あなたとともに

胸に残り離れない 苦いレモンの匂い

雨が降り止むまでは帰れない

切り分けた果実の片方の様に

今でもあなたはわたしの光

(出典: Lemon 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

   

(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=SX_ViT4Ra7k)

 

基本的に1番のサビと同じ歌詞になっていますが、最後から2行目の「切り分けた〜」以降の歌詞だけ追加されています。

この部分は米津さん自身もなぜかフッと出てきた歌詞だとインタビューで口にしていますが、非常にLemonというタイトルにはまった表現であることが分かります。

「切り分けた果実の片割れは、必ずもう片方の果実ととしかぴったり合うことはない」という意味合いは「死んだ人と主人公の2人は、離れ離れでも2つで1つなのだ」という意味合いとして解釈をすることができますよね?

また、LemonのMV解釈でも書きましたが、MV内の「黒いハイヒール」も「死者(ダンサー)と米津さん(主人公)が同一のものを身につけている」ことから、この”切り分けた果実”の歌詞をそのまま映像でも表現しているように解釈することができます。

そこも踏まえておくと、Lemonをかなり深く解釈することができるのではないかなと…。

 

番外編:切り分けた果実はスペインのことわざ説

さて、実は上記の歌詞解釈とは別にTwitterではこの”切り分けた果実”に関して別の考察が話題になっていました。

Lemonとは違うオレンジがモチーフなのですが、スペインのことわざで「あなたは私のオレンジの片割れ」という言葉があるようで、これとLemonの歌詞はかなり似ているのではと話題に上がっていました!

意味としては「片割れこそが自分の魂のパートナーであり、生涯愛する人」というものだそうで、Lemonの歌詞の内容ともマッチしていますので、多くの米津ファンも「おお!」と納得した様子でふぁぼやRTをしていました。

まとめ_Lemonの歌詞の意味を解釈・考察

Lemonの解釈をしてみましたがいかがだったでしょうか?

Lemonはかなり人気な楽曲なので様々な解釈されていますが、至って伝えたいことはシンプルなものなので、アンナチュラルのドラマや米津さんのインタビュー記事にも重ね合わせながらぜひ皆さんも米津さんからのメッセージを真正面から受け止めてみてくださいね!

 

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