【米津玄師】【儚い歌詞の裏側】メトロノームの歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

メトロノームの曲にまつわる情報

メトロノームは、米津玄師さんの3rdアルバム「Bremen」の9曲目に収録されているアルバム曲で、めちゃめちゃ切ない失恋ソングとなっています


Bremen [通常盤][CD] / 米津玄師

Bremenのアルバム曲の中から唯一PVが作成されている曲で、音楽・PVともにとても暖かい曲で有名ですね。曲の後ろで「チーン」と曲のAメロからメトロノームが鳴っているのが印象的で、暖かくともとても儚い気分になっていきます。

追記:2018年3月11日放送分の「関ジャム」の「心に刺さる失恋ソング」で8位にランクインしていました!

いしわたり淳治さんなどのプロの作詞家から見ても米津さんの作詞のレベルは非常に高いようですね。米津玄師ファンとしてとても嬉しくなります!

(サムネイル画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=Qa9PkDZkyHg)

メトロノームのPV

PVはこちら!イラスト・映像ともに米津さんが直接描いて編集をされています。

ちょくちょく主人公の女の子の中身が骨になったりキャラクターになったりと七変化しているのが特徴的ですね。なんだか人間の複雑な感情全てがそれに表現されているようで、全てが見透かされているような気持ちになりますね。人間の中身は読み切れないということの表れでしょうか??

絵のタッチがとても温かくて繊細なので、それも感じながら見てみるのもオススメです!

メトロノームのギターコード

メトロノームのギターコードをいつものUフレットから引っ張ってきました!

http://www.ufret.jp/song.php?data=27323

メトロノームのコードは1小節の中で基本的に2回変わるので、コードをしっかり覚えていないと弾き語りすることは少し難しい楽曲です。

また、D#dimやB7などが若干難しいコードなので、これらも要練習ですね。

1回米津玄師クリスマスオフ会の時に僕がアコギで歌ったこともあったのですが、即興でその場で弾いたのもあるとはいえ1番手こずりました、、(ちなみに他にはあたしはゆうれいアイネクライネ、パンダヒーローを演奏しました)

こちらの動画などを参考にぜひ練習してみてください!

メトロノームのインタビュー記事

インタビューは、「Bremen」のインタビュー内で語られていますね。

メトロノームはPVが作られた曲だということもあって、他のアルバム曲よりかは少し多めにインタビューの中で話をしているように見受けられます。

・ナタリーミュージック

http://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi07

・リアルサウンド

http://realsound.jp/2015/10/post-4852.html

メトロノームの歌詞の意味を解釈・考察

メトロノームは、主人公相手との距離が離れてしまう様子をメトロノームに例えて描いた作品です。

楽器をやっている方であれば分かるかと思いますが、メトロノームは一定のリズムを刻み続ける機械です。そんなリズム感・距離感を恋愛感情に取り入れて、とても繊細に表現しています。

米津さんはDTM(DESK TOP MUSIC=PCで音楽を作ること)を普段ずっとされている方なので、BPMという曲の速さを決めるのにこのメトロノーム機能を使っているはず。

きっと、そんなところからこのメトロノームの世界観を思いついて曲にしたのでしょう。

それでは早速メトロノームの世界観・歌詞を紐解いていきます。

メトロノーム_1番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

初めから僕ら出会うと決まってたならば どうだろうな

そしたらこんな日がくることも 同じように決まっていたのかな

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

チーンというメトロノームの音と共に曲はスタートします。

「こんな日」はすぐに分かる通り、「別れの日」を指しています。初めから出会った時に別れの日を想像するっていうこのニュアンス、とても「アイネクライネ」に似ていると筆者は感じました。

あの曲も出会いと別れについて書かれていますが、米津さんはやはり常に価値観の奥深いところで「いつかは離れ離れになる、じゃあ今どうするか?」というものを持っているのではないかな?とと推測します。

最初からとても切ないですね…。

メトロノーム_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

ずっと叶わない思いばかりを募らせていては

互いに傷つけ合って 責め立て合った

ただ想ってただなんて 言い訳もできずに

去り行く裾さえ掴めないでいた

弱かった僕だ

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

相手と喧嘩をしてしまったのでしょう。相手に自分の価値観を押し付けてしまうと、ほぼ必ず相手からの反発を招き、結果として言い合いになって、時には刃物のような言葉をつい口にしてしまうこともあります。

そんな様子をBメロ前半で表現しながら、後半では強い言葉を口にする僕の本音の部分が表現されています。「ただ想っていた」という言い訳、別れそうになったらつい男性でも女性でも言ってしまいますよね?

それすらも言えないで、相手がただただ離れていくのを見つめては自分の不甲斐なさに「弱かった僕だ」と感傷的になってしまうのです。

メトロノーム_1番サビ歌詞の意味・解釈

今日がどんな日でも 何をしていようとも

僕はあなたを探してしまうだろう

伝えたい思いが募っていくまま

一つも減らない僕を

笑い飛ばしてほしいんだ

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

主人公はパートナーと言い合いをしてしまったことを強く後悔しています。

日に日に、伝えたい思いが溜まりに溜まっていくけれども、そのどれ一つもがあなたには届かない。毎日あなたのことが頭に浮かんでも、もう目の前にはあなたがいない。

ここで一つ面白いのは、最後の「笑い飛ばしてほしい」という部分の歌詞です。

相手が悪いと責めているのではなく、「こんな後悔をするくらいあなたのことを責めたり傷つけた自分を責めて後悔している馬鹿な僕を笑ってくれ」という意味合いだと思われますが、ここで相手のせいにしないで自分のせいでこういう結果を招いてしまったという自責の念が見えるのが、これまた米津さんらしいというか正直で誠実な人だなぁと読み取れる一節でもあります。

メトロノーム_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

味気ない風景だ あなたがいないのならどんな場所だろうと

出会う前に戻っただけなのに どうしてだろうか何か違うんだ

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

確かに「別れ」とは、出会う前の状態に戻ることを意味します。ただやはりそこには、今まで知らなかったパートナーのいいところ悪いところ全ての存在感の喪失という虚無感が残ることを、Aメロでは歌っています。

「味気ない風景」という情景描写が個人的に筆者はお気に入りです。とても無機質さを感じて、主人公の心の空虚感を絶妙に表した言葉遣いだと感じています!

メトロノーム_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

きっと僕らはふたつ並んだメトロノームみたいに

刻んでいた互いのテンポは 同じでいたのに

いつしか少しずつ ズレ始めていた

時間が経つほど離れていくのを

止められなくて

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

曲のテーマであるメトロノームがついに出てきました。やはり、自分とパートナーのお互いのズレをメトロノームの左へ右へと動くテンポ取りの機能性から表現していたようですね。

「僕」と「あなた」というメトロノームのテンポがだんだんとズレて、リズム感覚が狂ってくる。そしてそれは時間が経つほどにズレが大きくなってきているということを歌っています。

このズレは言わずもがな「パートナーとの距離感」を意味しています。

そういえば「MAD HEAD LOVE」のPVでもメトロノームは出てきていましたね。あの曲も恋愛の歌なので、もうその頃から米津さんはメトロノームを見ては恋愛を思いつくという脳内変換をしていたのかもしれません。

メトロノーム_2番サビ歌詞の意味・解釈

これから僕たちは どこへ行くのかな

全て忘れて生きていけるのかな

あなたが今どんなに 幸せでも

忘れないで欲しいんだ

僕の中にはいつも

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

米津さんお馴染みの「どこへ行くのか」という表現が出ました。このあたりの楽曲から頻繁に「どこへ行く・遠くへ行く」という表現が目立つようになり、米津さん自身も様々なインタビューでこの「遠くへ行くような感覚」について言及しています。

「離れ離れになった2人がどこへ行くのか、出会ったことなど忘れてしまえるのだろうか。いや、忘れられない。」ということがサビ歌詞の後半から歌われています。

この中で特に印象的な表現である「僕の中にはいつも」という言い切らない終わり方、とても切なくなりますよね。自分の本当の気持ちをあえて言葉にしないことにより、主人公の照れくささが見え、目には見えないはずなのに主人公の心の輪郭が見えてきます。

こういった細かい言葉の配置順序で情景描写を促すのが米津さんの歌詞の美しさの真骨頂だと、歌詞解釈を何十曲もしてきた僕は感じるんですよね。。

メトロノーム_Cメロ歌詞の意味・解釈

すれ違って背中合わせに歩いていく

次第に見えなくなっていく

これからも同じテンポで生き続けたら

地球の裏側でいつか

また出会えるかな

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

Cメロ、めちゃいいですよね。

メトロノームの特性を最大限生かしつつ、この曲で言いたいことを一番切実に表現しています。

歌詞の意味としては、「地球が球体であるので、同じ直線上で反対方向に歩き続けたらいつかまた相手と出会うだろう」ということをメトロノームのテンポの刻みに乗せて表現しています。

そして歩き続ける2人の様子を「すれ違って背中合わせに歩く」という最初の一節で頭に思い浮かぶように情景描写をしています。

「1回別々の道で歩いたとしても、またあなたに会いたいしメトロノームみたいに会えるんじゃないかな」という淡い主人公の期待を一番明瞭に伝えているのがここのCメロ部分です。

相手との気持ちの距離だけでなく、このようなメトロノームの特徴を地球の裏側で出会うというところまで発展させる想像力、さすがです…。

メトロノーム_ラストサビ歌詞の意味・解釈

今日がどんな日でも 何をしていようとも

僕はあなたを愛してしまうだろう

伝えたい思いが 募っていくまま

一つも減らない僕を

笑い飛ばしてほしいんだ

あなたがいてほしいんだ

(出典: メトロノーム 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

ラストのサビは1番のサビと同じなので、歌詞解釈の詳細は割愛します。

ラストのサビの時だけ「愛してしまうだろう」の「しまうだろう」のメロディが高くなっていることが1番サビとの大きな違いです。

このように最後のサビでメロディを変えることはアーティスト問わず色々なところで見て取れますが、今回のように主人公の気持ちを強く表現した歌詞の部分のみメロディを高くするというのは、「相手のことを考えて考えて、自分の行動を反省して反省して、さらに相手への愛が強くなった」という主人公の気持ちの遷移を表現していると考えられ、とても米津さんらしいなと個人的に感じました。

このような細かいところがあるからこそ、米津さんの楽曲はどれも感動的なものになるのでしょう

まとめ|メトロノームの歌詞の意味を解釈・考察

メトロノームの歌詞の意味を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

この曲は本当に切なくて悲しくて、でもどこかほっこりするような温かさを持った不思議な楽曲だなと筆者は感じています。

メトロノームのようにいったりきたりしながら、適切なリズム・テンポ感を2人で取れるような関係がベストですよね。。

 

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