【米津玄師の自己否定】Paper Flower(ペーパーフラワー)の歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

Paper Flowerの曲にまつわる情報

Paper Flowerは米津玄師さんの大ヒットシングル「Lemon」のカップリング曲として収録されている楽曲で、非常にBメロあたりに洋楽っぽさを感じる不思議なニュアンスの曲調となっています。


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この曲はハイハットを使わない、ベースを歪ませる、曲後半になるにつれ盛り上がっていくといったような制約を米津さんが自分に課して作られた曲だそうです…!

まずはPaper Flowerに関連する情報を色々とピックアップしていきます。

Paper FlowerのPV

Paper Flowerはカップリング曲なのでPVは残念ながらありません…。

なのでその代わりとして、こちらの歌ってみた動画をアップします!声が米津さんと違うので何かとコメントで叩かれがちな歌い手の人ですが、歌自体は下手では全然ないので普通に聞いていられます。

もし米津さんの声じゃないと無理!という人は苦手な可能性が高いので、視聴しない方がいいかもしれません…。

Paper Flowerのギターコード

Paper flowerのギターコードはUフレットから見やすいコード表を持ってきました!

http://www.ufret.jp/song.php?data=42221

4フレットにカポをつけての演奏であればコードはだいぶ簡単になりますね。Am,C,F,G,Dm7あたりが主軸となるので基本的なコードを押さえられる人であればすぐに演奏できるようになるかと思われます。

イントロは静か目にコードストロークをし、サビは勢いよく弾いてみると雰囲気が出てオススメです。

こちらの弾き語り動画は手元のコード運指も見ることができるので、弾き語りをする人はぜひ参考にしてみてください!

Paper Flowerのインタビュー記事

Lemonがあれだけ騒がれてたくさんインタビュー記事になっていたので、カップリングの楽曲についても触れられる機会は多く、今回のPaper Flowerについても語られる記事も付随的に多かったです!

僕が冒頭に書いたような”洋楽感を感じる”というのも、米津さん本人の口からそういう洋楽的ニュアンスを取り入れたというように語られているのでやはり合っていたようです。あれだけの歌メロを入れながらもトラックを時代性に合わせて作れてしまうあたりが米津さんの才能の恐ろしいところですね…。

美しい音楽を作っている自負がありながらも「たまに、こんなものを作ってどうなるんだろう?」と考えることもあるそうで、それを曲にしたのがPaper Flowerだそうです。

米津ファンの皆さんは要チェックです!

・Billboard JAPAN

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2270

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi12/page/2

・T-SITE NEWS

http://top.tsite.jp/entertainment/j-pop/i/39109727/index

Paper Flowerの歌詞の意味を解釈・考察

Paper Flowerは言葉としては「紙で作られた花(=造花)」のことを指す英語ですが、果たしてこの言葉に込められた本当の意味はどのようなものなのでしょうか?

また、米津さんが「Paper Flowerの歌詞は、最近の自分のことを歌詞にした」ということをインタビューで言っているので、そのことも頭に入れておきながら読み解いていきたいですね。

それでは早速、歌詞を解釈していきましょう!

Paper Flower _1番Aメロ歌詞の意味・解釈

言葉が出ない 何をしていても

最後に残るのは グズついた 愛

祈るように眠る あなたを見ていた

車は向かう トンネルを通り

ストローみたいに あなたの胃の 中へ

祈るように眠る あなたを見ていた

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

この曲は中々に歌詞の解釈が困難なので、インタビュー記事の米津さんの言葉をヒントに解釈を進めていきます。

自分の思いを歌詞や歌にしようとしても何も言葉に出来ず、最後にいつも伝えたい気持ちとして残るのは「グズついた愛」だというのは、vivi抄本などの初期の米津さんの楽曲でも繰り返しメッセージアウトされていた「愛」なのだと僕は解釈しています。

「グズついた」というのは、米津さんの人生経験上の「人とのコミュニケーションにおいてひねくれ曲がってしまった末に他人からの愛を渇望する」という結末に至った経緯を表しているように感じます。

後々の歌詞で解釈しますが、ここでいう「あなた」は米津さんの楽曲を聴くリスナーのことを指しているのだと思われます。その場合、ここの歌詞に出てくる「祈るように〜」の歌詞は、リスナーの人が

Paper Flower _1番Bメロ前半歌詞の意味・解釈

広告に悪意のグラフィティ

ボコボコの自動販売機

知った風にはにかんでみたり

知らないふりでニヤついてみたり

陸橋の手すりに登り

お月様眺めてふらり

ほころんだ空洞の中で

ここだけが世界の終わり

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

このパートの韻の踏み方が個人的にめちゃめちゃ好きなんですよね…。

歌詞前半はとにかく全てがマイナスの世界ですね。ディストピア的な世界観で、広告には悪意ある写真が載り、自動販売機はヤンキーの悪戯か何かでボコボコにされている。知った風な顔をしてその場を取り繕ったり、知らないふりをして事なかれ主義的に自分は損をしていないとニヤリとしたりという人間の嫌な側面も続いて描かれています。

後半は米津さんのインタビュー記事通りで行くと「月夜の道を散歩した風景を閉じ込めた」とあるので、おそらくその時の米津さんの行動と気持ちがそのまま歌詞になっているものだと思われます。

自分の作っている音楽に対して無意味さを感じることから、「世界の終わり」という絶望感をここの歌詞から解釈することが出来ますね。

Paper Flower_1番Bメロ後半歌詞の意味・解釈

言いたいことなんてそんなない

想像より二人はくだらない

白けた日々よ泡になれ ハレルヤ

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

自分の音楽に対して意味がないと思っている時なので、「別に誰かに何かを届けたいという強い思いなんてそんなにない」と思い込み、自分と目の前の相手が考えていた楽曲への素晴らしさや救いのようなものも「くだらない」と形容しています。

そして、そんな絶望的な気持ちを持つ白けた日々が終わればいいのにという気持ちと共に、ハレルヤというキリスト教上で歓喜や感謝を表す言葉を呟いてサビに突入していきます。

米津さん、非常に絶望感たっぷりですね。。

Paper Flower _1番サビ歌詞の意味・解釈

目の前の思い出が消えていく

あの時あなたはなぜ泣いていたの?

花が落ちるスピードで歩いていく

止まることのないメリーゴーラウンド

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

今まで作ってきた音楽という「思い出」が消えていくことで、「あなた」というリスナーがもうその音楽を聞けないと泣いているのですが、米津さんからすると「なんであんな音楽が聞けなくなることで泣いているんだ?」と疑問に思っているように歌詞を解釈することが出来ます。

続く歌詞ですが、「花が落ちるスピード」という歌詞の綺麗さが際立っていますね。人生はゆっくりと進んでいき、その歩みはメリーゴーラウンドのように止まることがないという時間の経過を指し示しているように捉えることができます。

Paper Flower _2番Aメロ歌詞の意味・解釈

寝室から出るとそこはまた寝室

部屋を出る自分の背中が見えた

祈るように眠る あなたを見ていた

清潔な空気で汚れてしまった

窓の外ブランコが揺れるお庭

祈るように眠る あなたを見ていた

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

寝室から出てまた寝室は「音楽を作り終えると、また別の音楽を作っている」という米津さんの繰り返しの日々のことを指しているのではないでしょうか?

物理的な話ですが、寝室にもし鏡があるとしたら、寝室を出てまた寝室ということで鏡に鏡が反射して、一応自分が寝室を出る時の背中を見ることが出来ます。

続く歌詞を見てみると、もともとは汚れていたのに、逆にそれが清潔な空気で綺麗になってしまったという表現は「大衆に分かりやすく書いたはずの音楽によって、もともと自分が持っていた癖の強い音楽性が弱まってしまった」という米津さんの思いのように解釈することができます。ハチやdiorama時代とBremen以降の音楽だとまったく音楽の方向性が違いますから、多分そのようなことを歌っているのではないかと。

「窓の外でブランコが揺れるお庭」はある種「遊び場」であるので、米津さんにとっては音楽を作る場所的な意味合いで捉えてもいいのかもしれません。その「遊び場」が綺麗な空気で毒されてしまったと読み取れば、上記のような解釈とも辻褄が合うと思われるので、今回あhそのように解釈します。

※「祈るように眠る〜」の歌詞は1番Aメロと同じなので解釈を割愛します。

Paper Flower _2番Bメロ前半歌詞の意味・解釈

遠くで湧き上がるコメディ

その裏に隠したトラジティ

フィキサチーフで仕上げたヒューマニティ

巧妙に謳った神様のパロディ

7号線レイトショー帰り

全てがスロウになるあまり

喧騒さえ眠る最中で ここだけが世界の終わり

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

ここもひたすらに韻を踏み続けていますね。

コメディは喜劇なのでみんなが笑っている様子があるものの、トラジティは悲劇なのでその笑顔の裏には悲しみが見えるというなんとも言えなさが描かれています。

フィキサチーフは絵画用の定着液のことですが、本来決まった形ではないはずのヒューマニティ(=人間性)を定着させるという意味合いで使われているのでしょう。深いです。。

続く「神様のパロディ」という歌詞は「人間」自体のことではないでしょうか?神様と同じような形をしつつも、1番と2番のBメロで歌われているように、人間は欠けているところがあるということを比喩しているのではないかなと思われます。

最後の歌詞は、深夜映画を見た後に車を走らせれば全ての風景や時間がゆっくりになる明け方の時間で、街の喧騒さえもが静まり返るような、まるで世界の終わりのような場所に自分はいるということを歌っていると解釈することが出来ます。

1番Bメロも考慮して考えると、全体的にBメロはディストピアの表現を詰め込んでいることが分かりました。

※2番Bメロ後半の歌詞は1番Bメロ後半の歌詞と全て同じなので解釈は割愛します。

Paper Flower _2番サビ歌詞の意味・解釈

積み上げた塔が崩れていく

所詮その程度の知育玩具

私は未だにあなたへと

渡すブーケを作る陰気なデザイナー

(出典: Paper Flower 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

自分の作ってきた楽曲の意味なんてあるのだろうか?と自分に問いている米津さんの心境をまさしく表したような歌詞ですね。

今まで作ってきた曲を重ねて出来た塔が崩れていき、その様子を見ながら「音楽を作るのに頭は確かに使うけれど、所詮は崩れてしまうくらいのものである」という自虐的な意味合いから音楽を”知育玩具”と比喩しているのでしょう。

でも、結局はその楽曲を未だに作り続けてリスナーへ届けようとしている存在が良くも悪くもネガティブな米津さんであるという意味合いで、「陰気なデザイナー」という表現が出てきたものと思われます。自分の音楽活動に対してこのような楽曲を作ってしまう米津さんの精神状態も中々気になるところですね。。

※ラストサビは、1番サビと2番サビを合わせたもので全く同じ歌詞なので、解釈を割愛します。

まとめ_Paper Flowerの歌詞の意味を解釈・考察

Paper Flowerの歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

とても難解な歌詞で、非常に読み解くのに時間がかかってしまいました。。確かに米津さんが自分のことを書いていると言っているだけあって、とても難しいです。

最後に、曲全体からPaper Flowerというタイトルにした理由を考えてみると、Flowerが「米津さんが今まで作ってきた楽曲」、Paperが「紙で出来たハリボテ・偽物」的な意味合いのように考えられるような気がしています。自分の作ってきたものに意味があったのか?という自分の無気力感のようなものをこのタイトルに込めたのではないのかなと…。

同じFlowerでいけば「Flowerwall」もありますが、このFlowerとはまた意味がちょっと違ってきますね。

 

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