【2つの意味が込められた歌詞】【Foorin/米津玄師】パプリカの歌詞の意味を解釈・考察

こんにちは、米津玄師オフ会”ぼっち会”の中の人(@yonedu_bochi)です!

さて先日「米津玄師のパプリカの立ち位置をマーケティング目線で考察する」というマニアックな記事を書きましたが、ついにそのパプリカの曲がMVと共に公開されました!

「Lemon」「クランベリーとパンケーキ」「こころにくだもの」と、ここ数年果物にまみれていた米津さんですが、お次はパプリカです。
どこまで狙っているのかは定かではありませんが、米津ファンはみんなピンときますよね(笑)

与太話はさておき、今回はCD発売前に先駆け、この曲の解釈をいつものようにがっつりとしていきたいと思います!

パプリカの曲にまつわる情報

パプリカは、米津玄師さんがNHKとの2020年応援ソングとして書き下ろした楽曲で、Foorin(フーリン)という5人組の小学生ユニットがこの曲を実際に歌っています。

ちなみにこの5人をオーディションで選んだのも米津さんとのこと。
どういう基準で選んだのかすごく気になりますね!

今回の曲をつくるにあたっての米津さんのコメントがこちら

「子どものころを思い返すことがここ最近の音楽活動に於おいて、重要なテーマになっていたところに、ダイレクトに子どもへ向けた音楽を作ることになりました。子どもたちが素直に楽しめるものを作るためには、子どもの目線で生活を省みつつ、まず子どもを舐なめないところから始めるべきだと思いました。この曲を聴いた子どもたちが、小さな世界を元気に生きていく為ための糧になりますように。」

(引用出典:https://natalie.mu/music/news/290969)

また、ソニーミュージックのスタジオでの音撮りの服装と今回のNHKが放送しているパプリカのメイキング映像での米津さんの服装が同じことから、今回の曲の収録のことだったのか!と米津ファンはこちらの伏線回収にもほっこりしていました。

 

NHK応援ソングと発売日の意味を考察

パプリカは先ほども書きましたが2020年応援ソングとされています。

この年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される年で、国放のNHKが主軸になって日本を応援しようと立ち上げたプロジェクトがこの2020応援ソングプロジェクトとなっています。
印税も全て「独立行政法人・日本スポーツ振興センター スポーツ振興基金」に入るようで、完全にチャリティーソングという立ち位置で扱われているようですね!

また、発売日が8月15日に設定されているのにも注目です。
この日はわずもがな終戦記念日。NHKらしく、またオリンピックに込められた「スポーツを通した平和の象徴」という意味も込めてこの日を発売日にしたのでしょう。

その日に向けて細かくパプリカのメイキング映像がテレビで放送されるようにするなどPR戦略もしっかり練られている様子も伺え、このプロジェクトの本気度がオーディエンス側にも伝わってきます!

パプリカのMV

パプリカのMVはFoorinの5人が自然の中で元気いっぱいに楽しく踊り回るPVとなっていて、見ていて非常に癒されます…!

ちなみにダンスの振り付けはLOSERのMVで米津さんにダンスを教えていたシルクドソレイユの辻本知彦さん、世界的に独自のダンススタイルが評価されている菅原小春さんがコラボで監修しているとのこと。
MVのダンスも何度も見てしまうほど癖になる振り付け担っていたのも納得ですね!

そして曲のラストサビをよく聞くと米津さんの声が…。これも米津ファンには嬉しい仕掛けですね。

パプリカのインタビュー

公式のインタビューはありませんが、先ほどの米津さんのコメントが載っているニュース記事をこちらにアップします。
早く本人のインタビュー記事出ないかな…!

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/news/290969

パプリカの歌詞の意味を解釈・考察

パプリカの花言葉には「君を忘れない」「同情」といったものがあります。

「自分の子どもの頃の記憶というのがテーマだ」と米津さんが口にしていたように、子どもの自分が誰か大切な人を忘れないようにするピュアな心を歌った曲、そしてNHKからのお題であるオリンピックが持つ意味の「世界平和」の意味が二重で込められたのが、この「パプリカ」の全体像なのではないかなと推測しています。

では、なぜこの解釈になったのかを早速見ていきましょう!

パプリカ_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

曲りくねり はしゃいだ道

青葉の森で馳け回る

遊びまわり 日差しの街

誰かが呼んでいる

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

パプリカはAメロは情景描写、Bメロは心情描写…という非常にわかりやすい楽曲構成となっています。

そのうちのAメロということもあり、MV同様に自然の中で子どもが遊んでいる様子が脳裏に浮かぶような歌詞が並んでいます。
米津さん自身、子どもの頃に戻って歌詞を考えたという言葉も口にしているので、おそらく最初の部分は彼の幼少時代の様子も含まれているのでしょう。

最後に、子どもが遊んでいる中でも「誰か」という存在が主人公を呼んでいるという歌詞が登場します。
いろいろな解釈があるかと思いますが、僕個人としては2番のAメロとも連動して考えると「大人になった自分」がこの「誰か」に当てはまるのではないかなと思います。

理由としては、歌詞のところどころに「思い出」を示唆する言葉があること、Bメロで出てくる「あなた」はきちんと「誰か」でなく「あなた」と指定して表現しているためですね。

推測ベースですが、オリンピックは大人の世代も童心に戻って子どものように夢中でスポーツを応援したりする場面もあるので、そういったところも織り込んで歌詞にしたのかもなぁとも感じられます。

もちろん、この「誰か」をオリンピックになぞらえて「世界中が1つに繋がっている」と捉えると、今と自分の対比ではなく「世界の仲間」というようにもっと広がりを持った「他人」を意味するようにも解釈することができます。

パプリカ_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

夏が来る 影が立つ

あなたに会いたい

見つけたのはいちばん星

明日も晴れるかな

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

夏に東京オリンピックが開催されるので、ここで夏が出てくることはすぐに想像できるかなと思います。

いちばん星が見えるのは空が晴れている証拠なので、続く「晴れるかな」という歌詞やサビの「ハレルヤ」という歌詞にも続く一節となります。
ハレルヤは歓喜・感謝の意味なので、オリンピックに合った言葉の選び方だなぁとも…。

そのため、ここの「あなた」という歌詞は上記のオリンピック的な「世界の人たち」を表してはいますが、一方でいちばん星を見つけるような子どもらしい歌詞からは「大人になった自分が昔の自分に会いたい」と思っているようにも捉えられる微妙なノスタルジックさも読み取れなくはないかな…とも考えています。

夏の表現の中にも米津さんは子供時代の自分に対する懐かしさを感じさせるようなフレーズを盛り込んでいるのが本当にさすがだなと感心してしまいますよね。

少し脇道に逸れてしまいますが、米津さんは「灰色と青」の冒頭の歌詞同様に、夏を比喩する表現が本当に秀逸で、「夏が来て影が立つ」という表現は意外と見てきたようであまり見かけない表現なので、個人的におお!っとなりました(笑)

パプリカ_1番・2番サビ歌詞の意味・解釈

パプリカ 花が咲いたら

晴れた空に種を蒔こう

ハレルヤ 夢を描いたなら

心遊ばせあなたにとどけ

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

タイトルの「パプリカ」が非常にキャッチーな(といよりも米津節な)メロディーで歌われているところからサビがスタートします。
パプリィ〜カとなっているところが非常に米津さんらしいですよね。

冒頭にも書いたように、パプリカには「君を忘れない」という意味や「同情」という花言葉があります。ここでいう「同情」は同じ気持ちという文字通りの捉え方をすることで、「気持ちを一つに、日本を応援していこう」というNHKのオリンピックに対する想いを読み解くことができます。

さらに踏み込んでいくとオリンピックというイベント自体にも五輪のマークから見えるように、各大陸の人がつながった上での「世界平和」の意味が込められているので、そこの意味合いも込められているのかもしれません。

そしてそんなパプリカの種をみんなに行き届くように空に蒔こうという歌詞が続くわけですね。

ハレルヤはパプリカと韻をふむ対の言葉になりつつも、ここも上記同様にポジティブな言葉となっていて、その上に夢を描いて大人になった現在の自分、又は世界中の人々に対して届きますようにと歌っているように解釈することができます。

パプリカ_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

雨に燻り 月が陰り

木陰に泣いてたのは誰

一人一人 慰めるように

誰かが呼んでいる

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

また1行目が米津さんらしい少し文学的な歌詞ですね…!

誰かが泣いているというのに対し「一人一人」という言葉が続くので、複数人泣いている人がいて、それに対応するように誰かが言葉を一人一人に投げかけているという構図が目に浮かびます。

ということは、この「誰か」はやはり1番で解釈したように「現在の自分と過去の自分の対話」もしくは「オリンピックを通じた世界中の人の手と手の取り合い」というように解釈ができるかと思います。

アーティストとしての「米津さん自身の想い」と、プロデューサーとして本曲のお題である「オリンピック」の2つの意味が同時に込められているのであれば、非常にこの楽曲はシンプルなように見えて複雑に作られているとても美しい構造をした曲であると理解することができます。

パプリカ_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

喜びを数えたら あなたでいっぱい

帰り道を照らしたのは 思い出のかげぼうし

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

この「あなた」も1番Bメロ同様に「世界の仲間たち」または「現在から見た過去の自分」という解釈に落ち着きそうですね。
(若干「あなたでいっぱいだ」という表現からすると後者の「現在から見た過去の自分」は大げさ過ぎるかもなぁとも思いますが…)

後半の歌詞の「かげぼうし」は道などに映った影のことを指す言葉で、家へと帰る子どもの姿を大人になった主人公が思い出として記憶を呼び返すような絵が想像できますね。

オリンピックが閉会してみんなが帰るぞとなった時の帰り道とその思い出を表しているようにも解釈できそうな気がします!

パプリカ_Cメロ歌詞の意味・解釈

会いに行くよ 並木を抜けて

歌を歌って

手にはいっぱいの 花を抱えて

らるらりら

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

非常にシンプルに「あなたにこれから会いに行く」ということが歌われています。
2つの解釈を同時にこの歌詞から読み取ってきましたが、このCメロもやはりどちらにも当てはまるのではないかなと。。

「サンタマリア」「花に嵐」などの歌詞などから米津さんは「花」という言葉に「救い」の意味を込めるので、オリンピックの世界平和的な意味合いをこの「救い」に込めているのも、この観点から考えても納得です。

余談ですが、「らるらりら」と聞くと昔ながらの米津さんファンはおそらくハチ名義の名曲「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」のサビも思い出してしまうのではないでしょうか?

パプリカ_ラストサビ歌詞の意味・解釈

パプリカ 花が咲いたら

晴れた空に種を蒔こう

ハレルヤ 夢を描いたなら

心遊ばせあなたにとどけ

かかと弾ませこの指とまれ

(出典:パプリカ 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

ラストサビだけ最後に1行増えています。

基本的に歌詞が1番・2番のサビと同様なので解釈は割愛しますが、機能としては締めのアウトロとしての1行といった形ですね、歌詞の意味はサビの世界観をそのまま描いているものなので何か特別深い意味というものはないかなと思われます。

そして最後のサビは何と言っても米津さんが一緒にFoorinに被せてコーラス的に歌っているのが印象的です。
またアルバムが出たら「砂の惑星」と同様に、本人バージョンで収録されないかなとつい期待してしまいます…!

まとめ| パプリカの歌詞の意味を解釈・考察

パプリカの歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?
普段の米津さんと違い、誰にでも伝わるような非常に簡単な歌詞で非常に口ずさみやすい曲でした。

個人的にはすごく米津さん個人の最近の思想に見られる「過去の自分との対話」というテーマを込めつつ、世界全体に向けたオリンピックの応援ソングという今回のお題としてのテーマをきっちりと果たしている曲に仕上がっているなと感じました。

あくまで個人の感想・解釈なので正解や不正解はありませんが、他にもこんな解釈ができるというのがあればぜひ聞いてみたいですね!

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