【米津玄師の心の弱さ】ペトリコールの歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月28日

ペトリコールの曲にまつわる情報

ペトリコールは米津玄師さんの3rdシングル「Flowerwall」のカップリングの3曲目に収録されている楽曲で、Flowerwallとは真逆な感じで暗めでムーディーなカップリング曲となっています。ハンドクラップが入っているあたりにもなぜか気怠さを感じてしまいますね…。


Flowerwall [ 米津玄師 ]

ちなみに同じFlowerwallのカップリングに収録されている「懺悔の街」も前に解釈を書いたことがあるので、筋金入りの米津玄師ファンはぜひご覧になってみてくださいね!

ペトリコールのPV

ペトリコールはカップリング曲なので残念ながらPVはありません…。

なので、今回はその代わりにこちらの「Flowerwall クロスフェード」動画をアップします。こちらの動画では数十秒ではありあますが、ペトリコールのサビの原曲を聞くことができます。

フル尺で聞くのであればぜひシングルCDのお買い上げorCDを借りることをおすすめします!

ペトリコールのギターコード

ペトリコールは、見やすいギターコードで有名なU-フレットから持ってきました!

http://www.ufret.jp/song.php?data=37433

カポwp2フレットに装着すると弾きやすいと書いてあるものの、コードで見るとAm,G,B7,F#7-5と、なかなか見かけないコードが混じっていてちょっと大変です。。

F#7-5は普段使うことの少ないコードなので、ここはもう丸暗記で行ってしまうことをオススメします。他のコードはどんな楽曲でも頻出のコードなので、ギターを嗜む方であれば必ずマスターしておきましょう。

コードはこの4つしか基本的に使われず、また楽曲自体もかなりゆっくりな楽曲なので、初心者の方でも練習をしっかりすればすぐに弾けるようになるかと思われれますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

こちらの芝さんの弾き語り動画では、手元のコードもしっかり見える形で撮影されていますので(カポは3フレットですが…)、練習の際にぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

ペトリコールのインタビュー記事

ペトリコールのインタビュー記事はこちら!

Flowerwallがシングル曲でインタビューで取り上げられる機会も多かったので、複数のインタビュー記事内でペトリコールも取り上げられています!

テクノポップサウンドであることはもちろん、米津玄師さん本人曰く、曲の背景については「サラッと書いた、フィルターを何も通していない楽曲」だそうです。ただ、そのフィルターを通していないからといって、これが米津さん本人の考え方だというような捉え方はして欲しくないようで、Flowerwall懺悔の街を含めて、様々な角度から複合したのが米津玄師であるとリスナーに伝えています。

・ナタリーミュージック

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi05/page/3

・M-ON! MUSIC

https://www.m-on-music.jp/0000096248/

ペトリコールの歌詞の意味を解釈・考察

ペトリコールは「雨が降った後の地面の匂い」という意味の英単語です。

「ギリシャ語で石のエッセンス」という意味合いもあるこの言葉が果たして曲全体のコンセプトとして何を表そうとしているのか、大変注目すべきポイントとなってきます。

米津さん自身はこの曲をたまたま調べ物をしている最中に見つけて、字面も語呂もよく意味合いも曲にぴったりだったことから名付けたと言っているので、そのこともヒントにしていきましょう。

それでは、ペトリコールの歌詞を解釈していきます!

ペトリコール_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

これは夢かもしれない 深く霧の立ちこめた場所で

一人歩き続けた 何処へ向かうのかわからないまま

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

霧の立ち込める場所の中、主人公は一人歩き続けていますが意識としては夢の中にいるかのようなもやもやとした場所なのだという風景描写がされています。

「何処へ向かうのかわからない」というのは、米津さんファンお馴染みのあるある歌詞ですね。どこか分からないけれどここではないどこかへ行きたいというのはBremenのインタビュー記事などでも口にしているのと、Neon SignやハチP時代のリンネなどの多くの楽曲にも新旧問わず頻出している歌詞なので、よっぽど米津さんの心から離れない言葉なのでしょう。

とにかくここの歌詞だけでは不穏な雰囲気が漂う場所に主人公がいるということのみしか分かりませんので、先の歌詞を解釈していきます。

ペトリコール_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

今何の当てもなく意味も見つからず迷いだす 心は揺れる

ビアンコの海

レインコートを這う水滴が弾けては落ちていく 虚しさはまだ

募っていく

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

ビアンコはスパゲッティの種類にもありますが、本来はイタリア語で「白い」という意味の単語となります。

そのため、ここでは白い霧に覆われた海で主人公が何処かへ何の意味があるかも分からずに途方にくれながらも歩き続けている様子が歌詞に描かれていることが分かります。

また、ペトリコールというタイトルから連想される「雨」に繋がるかのようなレインコートという単語が出てきました。雨が降りしきる中、自分を覆うレインコートは弾いた水滴を地面に落としていくというこの様子は、地面に自分の虚しさを吸い込ませているかのような意味に捉えることができるかと思われます。

この雨が乾いた後にする匂いがペトリコールなので、ペトリコールは「米津さん自身の虚しさ」の匂いであるというような意味合いとして解釈することもこの時点で出来ますね。

ペトリコール_1番サビ歌詞の意味・解釈

また僕は大事なことを忘れて彷徨う亡霊

いつまで経っても歌えない 間違いさえもわからない

ここは今空虚な夢の世界とそう思い込んで

僕は歩いてくんだって 叫び疲れたまま

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

自分のことを亡霊だと比喩しているのを見るとタイトルだけですがリビングデッド・ユースを思い出しますね。

僕=米津玄師だとすると、米津さんが何か大事なことを忘れてしまっているようで、そのせいで歌えもしなければ間違いさえも分からないという状況の中にいるという、米津さんならではの悩みの渦中にいることが分かります。

この中にある「大事なこと」というのが何なのか。これは推測ですが、ペトリコール全体の歌詞でずっと「夢の世界なんだこれは」と思い続けているところから、「現実に生きている」という非常にシンプルだけど本人が気づけていないことを忘れているのではないかなと考察することができ、それこそが「大事なこと」だと歌っているかのように思われます。

続く歌詞を読み込んでいっても、”夢の世界と思い込んで”とあるので、おそらく本当は現実の世界なのだと思われ、その中において自分は夢だと思い込みながらも何とか歩いていこうとする様子が歌詞となっていることが分かります。

米津さん自身がもともと空想を始めとした”考えるタイプの人間”なので、この現実なのか夢なのか分からないような世界の中で何とか懸命に自分なりに生きていこうとする姿を読み取ることができます。

ペトリコール_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

これは夢かもしれない だとすればいつ目が覚めるのか

もしも覚めぬ夢なら それは夢と呼べるだろうか

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

もしも覚めない夢なら確かにそれは夢ではないかもしれないというのは、非常に考えさせられる歌詞ですね…。確かにそうとも言えるし、もはやそれは目を覚ませない・起き上がれないというのであれば夢ではなく「死」にも近い感覚になるのではないのかなとか思ったりもします。

1番Aメロを鑑みるに、ずっとこの現実と夢の合間を彷徨い続けていますね、米津さん。。

ペトリコール_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

重たい体に噎せ返る雨が降りきっとまだ 心は揺れる

弛んだ空気

泰山木の莟は息をつき眠っている 虚しさはまだ

募っていく

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

空気に対して”弛んだ”という形容詞を使うこの表現は個人的にとても好きです。どよんとした空気感の元、あてもなく歩く重たい体の自分に強い雨が打ち付けている状況は、とても退廃的な主人公の心の中を表します

泰山木は白い花の植物で日本でもよく公園などで散見される植物ですね。花言葉は「前途洋々」「壮麗」といった前向きな意味が含まれています。

今回の歌詞で考えると、そのポジティブな意味合いの花が「苔」の状態かつ「眠っている」というので、転じて「全く物事がうまくいかない」「醜い」といった意味合いとしての表現になっているものだと解釈することが出来ます。

泰山木_米津玄師_ペトリコール

ペトリコール_2番サビ歌詞の意味・解釈

怖がって躊躇してどうしようもなく彷徨う亡霊

誰かのせいにしてしまいたい それすらどうも難しい

ここは今空虚な夢の世界とそう思い込んで

ただただそう思い込んで 虚しさがのしかかる

(出典: ペトリコール 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

現実の世界に向かい合えずに怖がって躊躇している姿が描かれており、「こんな自分になったのを誰かのせいにしたいが、そのような逃げ的な行為も自分のプライドが許さない」というジレンマ的な意味合いがこの歌詞には含まれています。

歌詞の後半は、1番サビと同じく、この現実世界を夢の中の世界(=空虚な世界)と無理やり捉えますが、そう思い込んでも「あぁ、これは自分が無理やり思い込もうとしているだけだ」というメタ的観点が主人公の中にあるため、虚しさが発生してしまって心の行き場がどうしようない状態になっていることを意味しています。

誰もが持つような心の弱さをこの2番サビでは表現しようとしているんでしょうね…。

※ラストサビの歌詞は最後の一文以外、1番サビの歌詞と全く同じなので解釈を割愛します。最後の1文に関して、これは「主人公が引き続きこのまま途方に暮れて歩んでいくこと」をアウトロに乗せて、to be continued的な形で曲の締めにしようとしているものと考えられます。

まとめ|ペトリコールの歌詞の意味を解釈・考察

ペトリコールの歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

米津さんがかなり自分の中で色々と迷っている状態をそのままどんよりとした歌詞に落とし込んでいることがよく分かります。

この虚しさを「ペトリコール」という言葉でうまく曲のコンセプトに合わせてまとめているのが本当にアーティストとして別格だなと歌詞を解釈しながらしきりに感じていました。。

 

↓こちらの歌詞解釈記事もよく読まれています!↓

【米津玄師】Flowerwallの歌詞の意味を解釈・考察

【米津玄師】ララバイさよならの歌詞の意味を解釈・考察

【米津玄師】【さらば掲げろとは?】ピースサインの歌詞の意味を解釈・考察

 

↓米津ファンなら絶対知っておきたい米津さん自身に関する記事も要チェック!↓

【これで完璧!】米津玄師の髪型・セット大全

【男でも声が出るのはこの曲!】米津玄師の音域の幅とカラオケで歌いやすい曲

【画像で徹底解説】米津玄師のギター・エフェクター機材!


Flowerwall [ 米津玄師 ]