【ハチP】お姫様は電子音で眠るの歌詞の意味を解釈・考察

2018年7月18日

ハチP(米津玄師)さんの初期の初期の曲ですが、最近はあの「砂の惑星(+初音ミク)」の歌詞の影響でこの曲を知ったという米津ファンも多いみたいですね。

徐々にまたこの頃のボカロ曲を聴く方が増えているので、前回の「病棟305号室」に引き続き、また米津玄師オフ会を開いちゃうほどの米津フリークな自分がこの「お姫様は電子音で眠る」を解釈していこうと思います!

お姫様は電子音で眠るの曲にまつわる情報

この曲はどのCDにも収録されていない楽曲ですが、ハチPとしてのニコニコ動画初投稿作品となるので記念すべき曲として古くからのファンの中では認知されています。

ハチさん本人の説明曰く「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」の続編がこの曲の世界観だということなので、気になる方は先にこちらの曲と歌詞解釈をチェックしておくといいかもしれません。

楽曲はニコニコ動画に本家が上がっているのでそのURLと、YouTubeにも動画が上がっていたのでこちらも貼っておきます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7095753

お姫様は電子音で眠るの歌詞の意味を解釈・考察

この曲はかなり可愛く見えますが、上述の通り「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」の続編のストーリーとして見るのであれば、おそらくあの気の狂ってしまった女性の精神世界の話として解釈するのが綺麗なのかなと思いますので、それに沿って歌詞を解釈していこうと思います。

お姫様は電子音で眠る_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

さあ 遊ぼ!メリーゴーランド

回る回る アナタの下へ

キリンの男爵顔を出し 「一緒に如何?」と手を出し笑ってた

ごめんなさい、おじさま

私あの人を待たせてる

寂しんぼだからいじけちゃうの

今度また会うその時に預けましょ

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

メロディからしてメルヘンな雰囲気の曲なので遊園地からスタートしているようです。

主人公の女性が自分の赤ん坊に会いに行こうとする(=別の妊婦を殺してその赤ん坊を手にしようとする)道のりを歌った歌だと考えると、その赤ん坊がいま1人きりだから早く会いに行かなきゃと、キリンの男爵の誘いを「また今度と」断って道を急ぎます。

前曲のイメージとは全然違う雰囲気の曲なので「本当にこれって続編なの?」と思ってしまいますね…!

お姫様は電子音で眠る_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

タレ目のラブラドール 眠そうな目で ラビマ ラビマ

私に付いて来るの そうね、君も一緒に向かいましょ!

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

タレ目のラブラドール犬が出てきました。

ラビマはloving’ mom的な意味でしょうか、そうであれば「大好きなお母さん」という意味になるので、この女性についてくるのも納得できそうですね。

このワンちゃんは前作には登場していない存在なので、今回の楽曲で初登場なのですがそこまでこの犬の存在自体に隠された意味は読み取れないので一旦置いておきましょう。

お姫様は電子音で眠る_1番サビ歌詞の意味・解釈

大好きな 大切な

アナタが待ってる あの場所へ

何処へも 行かないで

どうか心もすぐ側で

花を詰んだら冠にして アナタに送るプレゼント

もう待ちきれないの 直ぐに会いに行くから

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

自分の流産してしまった赤ん坊に「今行くから待っててねと」、これから会いに行こうとしている女性の気持ちを描いていますね。

これは深読みかもしれませんが、前作の曲中でこの女性は花屋の主人を殺しているので、もしかしたらその花屋の花を使って冠にして赤ん坊にあげようとしているのかなとも解釈することもできます。

そうだとしたら、相当この曲はホラーですよね…。

お姫様は電子音で眠る_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

街を通り抜けて 馬車が道を踏み鳴らしてる

「危ないよ」と優しい運転手

カラカラと車輪の音遠くなる

気味の悪い道化師が 鳴らす鳴らす陽気にタップダンス

見えないフリをしてやり過ごすの

ほらね もうすぐ約束の場所よ

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここは1番Aメロと同じような形の構成ですね。

道を急ぐ女性に対して馬車の運転手が「危ないよ」と声をかけてきたり、遊園地の中にいるであろう不気味な見た目の道化師(=ピエロ)がタップダンスをするのを横目に通り過ぎていく様子が描かれています。

この道化師のタップダンスの部分のサウンドがかなり不気味な感じの演出になっているのが印象的ですね。

お姫様は電子音で眠る_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

大きなラブラドール 小鳥達と ハミナ ハミナ

賑やかな道の先 空の機嫌が良く無さそうで…

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ハミはハミングのハミだと思われ、一緒に連れてきたラブラドール犬は小鳥たちと歌っています。

そんな賑やかな道中ですが、「雨降る街」の続編ということもあり、空の機嫌が良くなく雨が降り出しそうです。

この雨についての描写は次のサビの部分にあるので、さらに続きを見ていきましょう。

お姫様は電子音で眠る_2番サビ歌詞の意味・解釈

声がする 遠くから

滴る雨の泣き声が

どうしたの? 寂しいの?

私に声は聞こえてるわ

お話しましょ 独りじゃないわ

皆で楽しく笑いましょ

涙の落ちる道を 愛が包んだ

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

この雨はおそらく「赤ん坊の泣き声」でしょう。

独りでいる寂しさからくる赤ん坊の涙を雨に重ねているように捉えられます。

そして、それを天気から読み取った女性は「あなたは独りじゃないよ、私もワンちゃんも一緒にいるよ」という愛を伝え、この雨の道をさらに歩き続けます。

でも、これ全部この女性の精神世界の中だけの思い込みなんですよね。。笑

お姫様は電子音で眠る_ナレーション歌詞の意味・解釈

(「キミは何処から来たの?」

「遠い遠い、海の底さ。友達だっていっぱいいたよ。」

「そう。それで何でこんな所まで?」

「………」

「…そう」

「これからどうしたらいいのかわからないんだ」

「それなら一緒に行きましょ!」

「……………」

「…………嫌?」

「……嫌だよ」

「あらそう。なら仕方ないわ。ここでお別れね」

「……」

「私、今お日様と喧嘩してたところなの。隠してくれてありがとうね」

「………」

「それじゃ、またどこかで」

「………うん」)

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここは歌にはなっていませんが、PVの中にも詞として書かれている箇所になっています。

おそらく登場人物は主人公の道行く女性「雨」を擬人化した存在でしょう。曲のサムネイル画像にも登場している男の子がその「雨」なのかなと思われます。

雨は海の水が蒸発して雲になり、それが雨となって地上に降りますのでそういった推測となります。

そして、この「雨」は赤ん坊の悲しみの比喩(女性の中での一方的な思い込みですが)でもあるので、先ほどまで降っていた「雨」が女性の愛で独りではなくなったことから「これから自分はどこに行けばいいのか分からないんだ」と伝えます。

一緒に行こうと行ってもそれは嫌だという「雨」に向かって、「じゃあしょうがないけどここでお別れね」と女性は伝えます。

そして、1番謎だと思われる次の部分ですが女性側が「お日様を隠してくれてありがとう」と言っているのは、この男性が「雨」であることを理解しているからです。

女性は前作のタイトルにあるように「雨が降る街からきた悪魔」なので、お日様を隠してくれていたこの「雨」という存在に感謝しています。

ただ、本人はもう赤ん坊に出会えることが分かったので、「独りでもう泣かなくていいんだよ」と泣いている赤ん坊に伝えるために晴れの天気を望んでいます。

なので、「雨」に対してお別れを告げているという場面がここで挿入され、最後のサビでは「晴れ」の表現が出てくるという流れになっているんじゃないかなと個人的には解釈しています。

お姫様は電子音で眠る_Cメロ歌詞の意味・解釈

道の突き当たりの 小さな 雨よけで

アナタは夢の中 心地良さそうに……

眠るの

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

小さな雨よけと「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」の花屋の部分も「雨宿り」という歌詞があったので、花屋の主人が殺される部分とも重なるような気がします。

そう考えると花屋の主人と妊婦を殺害して、その妊婦のお腹の中にいる赤ん坊を取り出し、その赤ん坊が「眠っている」というようにストーリーを組み立てるとうまく理解できるのかなとも。。

お姫様は電子音で眠る_大サビ前半歌詞の意味・解釈

声はもう 泣きやんだ

雲の切れ目から陽が差して

何処からか 祝福の

歌声が鳴り出していた

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

やっと赤ん坊に会えた喜びから雨の鳴き声は止み、天気は晴れ模様になりました。

そして、この女性の心の中でもファンファーレ的な形で会えたことに対する祝福の音色が響き出します。

もうここまでくるとかなり危ない精神状態の人って感じで、良い意味ハチPの猟奇的な感じ狂気さがにじみ出ていますね。

お姫様は電子音で眠る_大サビ後半歌詞の意味・解釈

大好きな 大切な アナタに伝えたい この気持ち

眠っている その頬に 口付けをして閉じ込めた

ねぇ いつまでも ここにいさせて

最初で最後の我が儘よ

もう離れたくないの

私の物語

(出典:お姫様は電子音で眠る 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

自分が産めなかった分、別の妊婦の赤ん坊を自分の子供のように思い込んでその子を取り上げたこの女性は、この眠っている(=死んでいる)赤ん坊に口づけをして自分の愛をこれでもかと表現します。

一度トラウマになるほどの経験をしているからこそ、もうこれ以上大切な我が子を離すものかという思いが歌詞全体から伝わってきますね。

これだけメルヘンな雰囲気の楽曲に真逆のホラー要素をそこまで直接的に感じさせないまでも、よくよく読んでいくときちんとその要素が込められている歌詞を作詞できる才能は本当に圧巻です…。

まとめ_お姫様は電子音で眠るの歌詞の意味を解釈・考察

お姫様は電子音で眠るの歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

一見すると前作の曲と何の繋がりも無さそうに見えるこの曲ですが、実は相当ホラーな形がそのまま込められていたことが分かる楽曲でしたね。

ぜひハチP及び米津玄師さんの初期曲をまだあまり聞いたことのない人は、ぜひ「花束と水葬」あたりからでも聞いてみてくださいね!

 

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花束と水葬