米津玄師の障害・病気「高機能性自閉症」と「うつ病」の症状をガッツリまとめてみた

2018年7月15日

今回はちょっと特別編で、いつもの歌詞解釈とはまた別に「米津玄師の障害・病気」についてまとめて、そこから彼の作品への影響について考察していきたいなと思います。

アイネクライネLemonの大ヒットからファンになった方も多いかと思いますので、「そもそも米津さんって障害や病気だったの?」という方も多いかと思い、自分の知っている範囲内の情報ではありますが、彼の障害・病気についてと歌詞解釈を普段やっている身だからこその楽曲面と病気の関連性の考察をしていこうと思います!

米津玄師の障害・病気について

前に米津さんの経歴をまとめた記事を書いたのでこちらを見れば大体のことは分かりますが、さらにインタビュー記事や本人のブログ記事を見ていると、米津さんは大きく2つの障害と病気を患っていたことが分かります。

1つは「高機能自閉症」、もう1つは「うつ病」でどちらも外的な病気というよりも脳の障害や心の病ですね。
うつ病は聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、高機能自閉症はなかなか聞いたことがないかと思われます。

たとえ聞いたことがあっても、どちらも実際の病気の症状はよく分からない人も多いかと思われますので、それぞれ詳しく症状を見ていきましょう。

 

高機能性自閉症とは

高機能自閉症、なかなか普段暮らしていると耳にする機会のない病気ですよね。(病気がちな僕自身も米津さんのインタビューやブログを見て初めて知りました…)

米津さんはこの高機能自閉症を先天性のものとして持っていて、それを20歳の頃に診断されたようです。本人も症状を聞いて今までの人生で思っていたことに関して腑に落ちたらしいとのこと。

さて、この病気の特徴をこちらに挙げてみました。

・人に興味を示さない

・特定の範囲に対して強いこだわりがある

・言語能力の発達が遅い

・自分とは違う価値観の人に対する理解が遅い

・空気を読むことができない(暗黙のルールが守れない)

(参考:ヘルスケア大学 「高機能自閉症の特徴は?アスペルガー症候群とどう違うの?」http://www.skincare-univ.com/article/046204/)

 

この症状の中に「空気を読むことができない」という特徴がありますが、確かに米津さんは事あるごとに「自分は他人とうまくコミュニケーションを取る事ができなかった」「他人が何を言っているかが理解できなかった」という発言をインタビューなどで繰り返しています。

中学・高校とバンド活動をしようとしても上手く仲間とコミュニケーションが取れなかったことから、1人での音楽制作に傾倒していったのかなともついつい考えちゃいますね…。

また、「特定範囲への強いこだわり」というのも作曲・作画などあらゆる面においてものすごい細かいところまで仕上げる米津さんのストイックさにつながるので、そこもファンとしては納得です。

こちらのYouTubeにアップされている米津さんのラジオでの話などを聞いていると、「Flowerwall」の初回限定版のイラスト集に20枚もの絵を書いて、その1つ1つがとんでもなく細かいことにパーソナリティの方も驚いています。

黒を塗りつぶすのにべた塗りでなく、1本1本線を細かく書いていくというのが信じられないですね…。

米津玄師の本名で活動する前のハチP全盛期時代のPVのイラストからしても、「Persona Alice」「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」などマウスのみで絵を細かく書くことから「マウス戦士」という異名がついたりしていたので、昔からそのこだわりっぷりが見て取れますね。

ちなみにですが、高機能自閉症ではないものの他の有名人だと世界的俳優のトム・クルーズや黒柳徹子、元巨人軍の長嶋茂雄などそうそうたる人たちが、同様に先天性の発達障害を持っているのだそうです。

言われてみれば、確かにどの人も独特のオーラや人とのコミュニケーションを感じる面々ですよね。

全員に共通するのは、やはり病的なまでのストイックさだと思われるので、それぞれが各分野で活躍しているのかと思われます。

 

勘違いしやすい”うつ病”

うつ病には大きく分けて2つあります。いわゆる世の中の人が想像する「定型うつ病」と、聞いたことが少ないであろう「非定型うつ病」の2つですね。

それぞれの症状の違いを見てみると以下のような分類となります。

 

①うつ病

・基本的にずっと気持ちが落ち込んでいて、何か嬉しいことがあっても気持ちが上がりにくい。

・寝付けない。

・食欲が減る。

(参考:医療法人 和楽法会「うつ病/非定型うつ病」http://www.fuanclinic.com/med_content/depression.php)

 

②非定型うつ病

・気持ちは落ち込んでいるものの、何か嬉しいことがあると気持ちの上がり辛さが一時的にでも薄まる。

・過眠気味になる(1日10時間以上など)

・過食気味になる

(参考:医療法人 和楽法会「うつ病/非定型うつ病」http://www.fuanclinic.com/med_content/depression.php)

 

同じうつ病でも、上記のような症状の違いが見られます。

以前米津さんは自身のブログで「自分はうつ病を患っていた」と公言していました。

http://reissuerecords.net/diary/switch/

この記事の症状を見る感じだと、おそらくですが米津さんは②の「非定型うつ病」に当てはまるのではないかなと思われます(1日20時間くらい寝ていたのであれば、おそらくはこちらかなという推測ですが)。

また、単純な健常者のうつ病とは違い、米津さんの場合は上記の高機能自閉症があるので、その影響から「うまく人とコミュニケーションがとれない」という苦難を感じて発症する「二次障害」としてのうつ病である可能性もあります。

 

もしくは20時間寝て20時間作業するというエネルギーの高低差を考えると、双極性障害型のうつ病(いわゆる躁うつ病)という見方もできるかもしれません。

症状としては以下のようなものが挙げられます。

自尊心の肥大:何でもできるような気持ちになる

誇大妄想:自分は特別だという根拠のない思い込み

観念奔逸:次々とアイデアが出てきて、話がまとまらない

注意散漫:外からの刺激に気を取られてしまう

焦燥感:落ち着きのなさや焦りがみられる

睡眠欲求の減少:睡眠をとらなくても疲れを感じない

(引用 一部省略:こころみクリニック「双極性障害(躁うつ病)」http://cocoromi-cl.jp/about/bipolar)

 

そして、こうしてこの記事を書いている僕個人としても「非定型うつ病(医師によっては躁うつ病とも見る)」に近い感覚は過去に持っていたことがあるので、非常にこの症状やその辛さはよく分かります。

脳が自分のストレスに感じているものからシャットダウンを無意識に測るような感覚があって、睡眠時間がかなり長くなってしまうんですよね…。

 

ただ、こうして自分自身が歌詞解釈をこうして出来るのもこの病気があったからだと思っています。

全ての物事を悲観的に感じてしまうのですが、だからこそ「なぜこんなことになったのだろう?」と課題と原因を深く物事を考える思考傾向になるので、物事の本質について考えることが得意になります。

後述の「音楽への影響性の解釈」にも記載するように、「本質を捉えた音楽」だからこそ米津さんの作品はメロディも歌詞もジャケットも全てにおいて一貫性があり、作品としての美しさを常に保っているのだと考えられます。

 

HSPという意見もある??

本人が公言しているわけではないのですが、上述のような性格特性から一部のファンの中では「米津さんはもしかしたらHSPの可能性もあるかもしれない」という声がありましたので、少しこちらについても言及しておこうと思います。

 

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、心や神経がとても敏感になる心の気質のことを指します。

そして、具体的なHSPの特徴としては以下のようなものが挙げられます。

・空気を読んでしまう(誰が何をすれば気持ち良くなるかがわかる)

・人の感情を読み取ってしまう

・物音などに敏感

・テレビや映画などの登場人物の気持ちに入り込んでしまう。

・空想に耽ってしまうことが多い。

(参考:5人に1人の敏感タイプ=HSPとは?「何となく生きづらい」と悩んでいる人へ(1)https://www.10000nen.com/media/3512/)

 

このような特徴を見ると確かに米津さんに当てはまる可能性があるものはいくつか見受けられますが、あくまでファン側から見た彼のイメージ像での話なので、本当かどうかは本人と実際にコミュニケーションを取った人でないと分からないですね。

ただ、うつ病になりやすい人の特徴とこのHSPの人の特徴は重なる部分があるので(というよりもHSPだからうつ病になる可能性もある)、今回のこの考察はあながち大きく外れてはいないかもしれません。

あくまで気質であって病気ではないので、その点は間違えないようにしたいところですね!

 

音楽に対する病気の影響性

先ほど書きましたように、上記の病気は米津さんの音楽性(特に歌詞)に対してかなりの影響を与えていると考えられます。

いろいろと混ぜて考えるとごちゃごちゃするので、ここではあえて歌詞とメロディに分けて考えていきましょう。

自責的でリスナーの共感を強く呼ぶ歌詞作り

歌詞に関して、米津さんの自分自身への存在への責めや、そこから来る他人から認められたい・愛されたいという自分への存在証明的なものを求める気持ちなどが歌詞になって出ていることがまず分かります。

特にdiorama時代の曲が多く、例えば「恋と病熱」「首なし閑古鳥」「Black Sheep」「vivi」などにその傾向が見られます(それぞれの歌詞解釈を読み込んで、どの部分が病気と関わるかぜひチェックしてみてくださいね)。

最近の楽曲だとその想いが少し収まってきてて、自分を認めてほしい!というメッセージよりも、「自分と同じような想いをしている人に前向けになってもらいたい」というメッセージを込めた曲が多くなってきたように感じるので、その辺りにも米津さんの心の変遷を感じることができます。

 

作り込みが尋常じゃないメロディへのこだわり

もちろん現在もかなり独特なサウンドやメロディを作っているとは感じますが、この初期の頃の曲作りは相当手が込んでいます。

有名どころの曲だと「ゴーゴー幽霊船」のノイズ音や「恋と病熱」のアウトロのラジオボイス的な声の途切らせ方、「vivi」の心地よい不協和音などが特にそれに当たるかと思いますし、さらに初期の曲ならハチPとして出した1stアルバム「花束と水葬」の各楽曲に含まれる逆再生部分や追っかけボーカルなど多岐にわたってこのこだわりを感じることができます。

あれだけのこだわりは並大抵の人では突き詰められないと思うので、だからこそこの病気を経た経験が彼の今の人気に繋がっているのだと個人的には考えます。

まとめ

常に弱い人間の心に寄り添いつつも奮えたたせるような絶妙な歌詞を書けるのは、この米津さんの過去の病気の経験があるからだと記事を書いていて改めて感じました。

これだけのつらい経験があったからこそ、あの作品の細微なニュアンスや作品作りへのストイックさに繋がっているのかなと思うと、今がつらくても将来何かしらの意味をそこに見出すことができるのではと、リスナーの人を元気づける音楽にも米津さんの作品はなっているのだなと解釈することができますね。

「Lemon」などが発売されている現時点では、これらの辛さを乗り越えている言動と様子が最近の曲の歌詞から分かるので、いまはキツくてもいつかは前向きになれる希望にも米津さんはなっています!

 

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