【米津玄師】TEENAGE RIOT(ティーンエイジライオット)の歌詞の意味を解釈・考察

2018年11月2日

TEENAGE RIOT、Flamingoに続いて先行でPV公開になりましたね!
CMでサビを聞いていたものの、めちゃめちゃやっぱりかっこいい…!

そこで、正式な歌詞がCD発売までまだ待たれますが、PVから聞き取れた歌詞にて少し早いですが歌詞解釈をしてみようと思います!
(※実際の歌詞と相違がある可能性はありますが、その場合は後日改修いたします。)

 TEENAGE RIOTの曲にまつわる情報

TEENAGE RIOTは、米津玄師さんのメジャー9枚目のシングルで「Flamingo/TEEN AGE RIOT」の両A面シングルで2018年10月31日に発表される楽曲です。

ジャケットの天使は曲名のように「青春時代の暴動・反動的衝動」をアイコン化したものだと思うのですが、まるで「しとど晴天大迷惑」に出てくる天使を彷彿とさせるような感じも見受けられますね。

TEENAGE RIOTのジャケットの天使が身につけているアイテムは歌詞にも連動しているので、その点もチェックです!

CDはAmazonで先行予約もできるみたいですね、今回も初回限定版があるのと次回ライブの先行抽選チケットが封入されているようなので、気になる方はお早めに!


Flamingo / TEENAGE RIOT(ティーンエイジ盤 初回限定)

 

TEENAGE RIOTのMV

TEENAGE RIOTのMVはこちらから見ることができます!

暗い建物の広いスペースでスポットライトに照らされる米津さんが印象的なMVです。

この曲が表している「10代の頃の暗闇に飲まれていた自分」を表しているかのように部屋はずっと暗いままですが、ライトの後光はまるでその暗闇の先の光を描いているようで、過去から今までの米津さんに繋がっているかのような感覚がします。

TEENAGE RIOTの歌詞の意味を解釈・考察

それではTEENAGE RIOTの歌詞解釈をしていきましょう。

この曲はタイトルそのままに「米津さんの10代の鬱屈とした気持ち」を表した楽曲となっています。
歌詞にちらほら出てくる10代を表すようなモチーフとなる言葉も非常に分かりやすいので、ついつい自分と重ねて聞いてしまう人もいるのではないでしょうか?

それでは歌詞解釈を早速どうぞ!

TEENAGE RIOT_1番Aメロ歌詞の意味・解釈

潮溜まりで野垂れ死ぬんだ

勇ましい背伸びの果てのメンソール

ワゴンで2足半額のコンバース

トワイライト匂い出すメロディー

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

潮溜まりは岩礁にあるくぼみのようなもののことです。
海水が干いていく時にちらほらと地面に海水が残ると思うのですが、あれが潮溜まりです。ここでは「周りの多くの人が引き下がっているのに、自分だけは未だに引き下がらずに前に出たままでいる」という米津さんの過去の空気の読めない自分を比喩した表現となっています。

メンソールは煙草のメンソールですね。大人に倣って背伸びをして10代の頃からタバコを試していたのかもしれません。

続く歌詞は、中高生で大きなお金は持っていないがゆえに買ったコンバースのスニーカーを履いていることを表していて、先ほどのタバコと合わせてCDジャケットを見てみると見事にこの天使はこの2つのアイテムを身につけています。

トワイライトは日没後の夕方の時間のことで、この時間になると作曲的な意味合いで自分の頭に自然とメロディーが降りてきやすかったのかもしれません。

TEENAGE RIOT_1番Bメロ歌詞の意味・解釈

今サイコロ振るように 日々を生きて

ニタニタ笑う意味はあるか

誰も興味が無いそのGコードを

君はひどく愛していたんだ

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

 

「サイコロを振るようにどの目が出るかに応じて毎日を過ごすように、先生や親などの誰かの指示通りに生きてレールに沿った生き方で上手くいくいて笑う人生に何の意味があるのか?そこに自分や個性はあるのか?」という気持ちが見え隠れする歌詞ですね。

10代終わり頃から作り始めていたdioramaの楽曲にはこのコンセプトが様々な楽曲に含まれているので、そうした彼の内面の変化が作品となって発露する時間軸の流れも昔からのファンであれば感じ取れるのではないでしょうか?

Gコードは過去楽曲の頃から米津さんの楽曲によく出てくるコードで、彼のキーによく合ったコードです。

また、米津さんが中高生の頃からファンだと公言しているBUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONなどでもよく出てくるコードなので、もしかしたら自分のことを照らし合わせつつもこうしたルーツとなった音楽も同時に表しているのかもしれません。

TEENAGE RIOT_1番サビ歌詞の意味・解釈

煩わしい心すら いつかは全て灰になるのなら

その花びらを瓶に詰め込んで 火を放て 今ここで

誰より強く願えば そのまま遠く雷鳴に飛び込んで

歌えるさ カスみたいな だけど確かな

バースデイソング

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

「煩わしい心」は、この楽曲全体で歌われている米津さんの青春時代に感じた鬱屈とした負の感情のことを指しています。

こうしたすべての事柄に対するマイナスな気持ちもいつかは寿命を迎えて死んでしまうのであれば、それを「花びら」に変えてそれを曲に詰め込んで昇華させたいというのがこのサビ前半で伝えたいことなのでしょう。

ここの「花びら」ですが、過去の米津さんの楽曲でよく出てくる「花」のモチーフを考えるならば「救い」という意味になることが今までは多かったので、今回もそのように捉えています。(「花に嵐」「Flowerwall」など)

火を放つという歌詞を「作品にする」ということを暗喩していると解釈すれば、上記の流れを全て汲んだ上で今の米津さんに重ね合わせることが出来るかなと。

後半歌詞は、そんなネガティブな自分でも「こう在りたい」と強く願って行動に落とし込めば、雷のような速さで自分の理想とするポジティブなところへ行けるということを表しているように解釈できます。

そこから生まれる楽曲は、「自分みたいなカスから生まれる曲だから大した歌ではないのかもしれないけれど、こうした今のポジティブな自分が生まれる」という意味でのバースデイソングになりうるのでしょう。

 

TEENAGE RIOT_2番Aメロ歌詞の意味・解釈

しみったれたツラが似合うダークホース

不貞腐れて開けた壁の穴

あの時言えなかった 3文字

ブラスバンド鳴らし出すメロディー

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

米津さんはどちらかというと面長な顔の形なので、「自虐的な馬面」という事と「性格が暗かった事」、そしてそれがバネとなって音楽界で才能を開花した知る人ぞ知る「ダークホース」という意味をトリプルミーニング的にかけて「ダークホース」という言葉をここで使っているのでしょう。

「壁の穴」は、中高生の頃の行き場のない感情をモノに当たる事で解消するしかなかった少年の様を表現しています。

そして、おそらくこの楽曲で唯一意味が見出しづらい箇所がこの続きにある「3文字」です。
個人的には「つらい」なのかなと考えていて、それは「自分のこうした煩わしい感情を誰にも打ち明けられず、壁に穴が開けてしまうくらいに感情の行き場がなくなってしまった」ことを伝えたいのかなと感じました。

今までのメディアでの発言などを考えると、家の中でも居場所がなく、友人とも音楽がうまく一緒に思ったようにできなかったりといった過去があったようなので、その観点から推測してもこの解釈は大きくずれないかなぁと。。

ブラスバンドが音楽を鳴らし出すのは部活の時間帯だったりすることがどの学校も多いかと思うことを考えると、1番Aメロと同じように「夕方」なので、ここは表現を学校生活になぞらえながらも1番と同じ事を歌っています。
こうした歌詞の書き換えを曲のコンセプトに基づきながら行えるセンスはさすがです。

 

TEENAGE RIOT_2番Bメロ歌詞の意味・解釈

真面目でもないのに 賢しい顔で

ニヒリスト気取ってグルーミー 誰も聞いちゃいない

そのDコードを それでもただ信じていたんだ

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

米津さんは勉強自体はおそらくそこまで真面目にやっていなかったと思われますが、いろいろな事を深く考える人だったと思うのでそういうインテリな顔をしてすましていた自分が過去にいたのでしょう(僕もそうだったのでよくわかります)。

本人が前にTwitterで自分の高校生の頃の写真をアップしていたので、参考としてそちらのリンクも貼っておきます。凛々しい顔の裏にいろんな負の感情が溜まっていたのでしょうね…。

ニヒリストは「虚無主義」で、生きている意味がない・自分には価値がないと考えていた昔の米津さんにまさに当てはまります。

DコードはGコードと同じく、米津さんの初期〜現在の楽曲でよく使われるコードでこちらも同じくバンプやアジカンなどでも頻出のコードなので、そうした過去の音楽のルーツを表しているようにも捉えることができます。

TEENAGE RIOT_2番サビ歌詞の意味・解釈

よーいどんで鳴る銃の音を いつの間にか聴き逃していた

地獄の奥底にタッチして 走り出せ 今すぐに

誰より独りでいるなら 誰より誰かに届く歌を

歌えるさ 間の抜けた だけど確かな バースデイソング

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

用意ドンという言葉からは、みんなが一斉に始め出す受験勉強や定期試験を連想させます

米津さんが高機能自閉症だということなども過去に明かしているので、その症状(空気が読めない等)を考えると、あまり周りのことを気にしないで音楽制作などを楽しんでいたらいつの間にかみんなが勉強を始めていて、自分だけ置いてきぼりになってしまったという様子が「銃の音を聞き逃していた」という表現に詰められているように感じました。

そうした経験から、誰よりも「独り」でいることが多かったので、逆にそうしたつらい気持ちを誰よりも味わっていたからこそ、誰よりも同じような境遇の人に寄り添えるような楽曲を作って届けることができるという「ネガティブな経験をポジティブな経験に変えた大きな変化」を、現在の大人になった米津さん視点から振り返っているように次の歌詞は解釈することができますね。

こうした自分だけのつらさを「地獄の奥底にタッチして走り出す」という表現に転換できるところになんとも言えない悲しさとその反動(=RIOT)を感じさせるので、すごく素敵な歌詞だなと心底個人的に感動してしまいました。

TEENAGE RIOT_Cメロ歌詞の意味・解釈

持て余して 放り出した 叫び声は

取るに足らない 言葉ばかりが蚕の市にまた並んでいく

茶化されて 汚されて 恥辱の果て

辿り着いた場所はどこだ

何度だって歌ってしまうよ どこにも行けないんだと

だからこそあなたに 会いたいんだと

(出典: TEENAGE RIOT 作詞:米津玄師 作曲:米津玄師)

この放り出した叫び声こそが「RIOT(=暴動・反動)」的なものですね。周りから茶化されたり馬鹿にされたりした自分の過去から感じた感情が生んだ言葉にならない言葉が歌詞として曲になっていくことを表しています。
「蚤の市」は日本でいうフリーマーケットみたいなものですが、もともとはヨーロッパの方から流れてきたもので「蚤=みすぼらしい・汚らわしい」という意味なので、そうした自分の気持ちは汚いものだというようにここでも比喩しています。

続く歌詞も2番Aメロ同様に自虐的ですね。
「何処にも行けない」という歌詞は過去から現在まで、「パンダヒーロー」「遊園市街」などのハチ最盛期時代から「乾涸びたバス一つ」「リビングデッドユース」といった1st〜2ndアルバム曲、「アンビリーバーズ」「LOSER」「砂の惑星」などの3rd〜4thアルバム曲まで幾度となく様々な楽曲で出てきた言葉で、米津さん自身がファンから指摘されて笑っていた場面まであるので、こうした一連の流れを汲み取った上で「何度でも歌ってしまうよ」と書いているのでしょう。

こうした「生きづらい場所から逃れて何処かへ行ってしまいたいけれど、実際は何処に行っても生きづらさを感じてしまうので何処にも行けない」ということをこの約10年間ほど、彼は気持ちとして持ち続けているのでしょう。

そう考えると、ラストの歌詞にある「あなた」は「自分と似た境遇の人」だと解釈でき、何処にも行けない反面でそうした自分と同じように苦しんでいる人の希望になることだけは出来るのはこの曲のサビでも歌われている通りなので、そうした「あなた」に少しでも多く会いたいという意味のように読み取ることができますね。

(※ラストサビは1番サビと歌詞が同じため、解釈は割愛しています)

まとめ| TEENAGE RIOTの歌詞の意味を解釈・考察

TEENAGE RIOTの歌詞を解釈してみましたがいかがだったでしょうか?

ぶっちゃけた話、自分の過去ともものすごく被る部分が多くて一回聞いただけで勝手に涙が出て仕方がありませんでした…。

こうした鬱屈とした中高生時代の気持ちが原体験となって、大人になると仕事や生き方への強い原動力になったりするので、いま生きづらいと思っている10代の人がいたら、それは必ず後々で武器になるのでぜひ忘れないようにしてくださいね。

 

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