【ハチP】【超解釈】病棟305号室の歌詞の意味を解釈・考察

2018年6月27日

病棟305号室の曲にまつわる情報

この曲はハチP(米津玄師)が昔に作曲した「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」のリメイク版として2ndアルバム「OFFICIAL ORANGE」に収録されている楽曲です。


OFFICIAL ORANGE/ハチ[CD]【返品種別A】

原曲よりもBPMはかなり速く設定されており、元々のふわふわとした雰囲気ではなくギターロックとしてかなりエレキギターの音が強調された曲に生まれ変わっています。

PVはないのですが、一応YouTubeには楽曲が上がっているのでこちらをアップしておきます。

サムネからして大分怖いですね…笑

病棟305号室の歌詞の意味を解釈・考察

この曲の歌詞は基本的に原曲の「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」と同じストーリーの元に解釈していきますので、まだそちらの曲を聞いたり解釈記事を読んでいない人は先にチェックしておくことをオススメします!

原曲では歌詞がかなり短かったものの、今回は矢継ぎ早なボーカルな分、歌詞がかなり増えているのでよりグロテスクでホラーな世界感が強調されているところにも注目です。

それでは早速、歌詞解釈をしていきましょう!

病棟305号室_1番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

患者が一人 花弁を剥いで

病棟汚し ケラケラ言う

「全部アタシの宝物よ綺麗でしょう?」

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

この病棟305号室では、例の流産をして精神に異常をきたした女性が入院しています。

その女性が花びらを花から1枚ずつ剥いでは病棟にばら撒いている様子が歌詞になっています。

そして、そのばら撒いた花びらを指しながら「あれは全て私の宝物だ」とケラケラ笑っているというかなり危ない精神状態の人間であることが描かれていますね。

病棟305号室_1番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

患者が一人 踊躍って

風船揺らし 肺の内より

体温さえも目を逸らす様な愛を歌っている

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここに出てくる風船は前の「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」と同じように「点滴バッグ」だと思われます。

自分の体に薬か何かを点滴しながら踊りを踊って、肺の酸素を沢山使って歌を歌います。

愛が強すぎて歌の熱量が体温のそれよりもはるかに高いというように見える歌詞ですが、この愛は死んでしまった我が子への愛でしょうか…?

病棟305号室_1番Bメロ前半歌詞の意味・解釈

閑静に歌って 透明な手

曖昧に伝って その名前

嚢胞さえも チョコレート

甘い血を

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

「透明な手」は病気で白くなってしまった手の様子を描写した歌詞でしょう。

続く「嚢胞」は体の一部に球体状の中に液体の入った隆起物ができた袋みたいなもののことです。

嚢胞の部分もチョコレートのように甘く感じて噛みちぎってしまう狂った患者の様子がここから分かりますが、想像するとマジでホラーですね。。

病棟305号室_1番Bメロ後半歌詞の意味・解釈

匿い聴診にアンプルの音

心音逃避 注射器の目

血清抜いたチューブの先

見て!ここに!

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

アンプルは注射の際に注入す液体を入れる小さいガラス容器のこと。

このアンプルがこの女性の体に入っているのでしょうか、聴診器に当てると心臓の音ではなく、この容器の音がするようです。

「注射器の目」はこの女性の目が注射器を求めている目になっていることを指しているのでしょうか、この体内に入っているアンプルの液体を自分の体に注射をしたいようにも見えますね。

そして、血清は原曲の歌詞にも出てきたワードですが、こちらは血圧の維持に使用されるので、それを抜いたということは血圧が不安定になることとほぼ同義です。

つまり、この女性の血圧は不安定状態になって、よりホラーさに拍車をかけている状態になっているわけですね。

もはや人間ではありません…。

病棟305号室_1番サビ歌詞の意味・解釈

雨が降る街に悪魔の声がランバラ ランバラ ランバラ

落とし物 探してる

微かに鳴るのは君の寝息さロゥジラ ロゥジラ ロゥジラ

気づかない 気づかない

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここは原曲通りの解釈でも問題ないでしょう。

雨が降る街のこの病院において、この精神異常をきたしている彼女はまさに「悪魔」。

落し物は彼女から本当は生まれるはずだったけれども流産してしまった「赤ちゃん」のことを指し、病棟の別の場所にいる同じように身籠っている妊婦を嫉妬と悔しさから殺そうとしています。

なので、その妊婦が寝ている病室に忍び込んでいる様子から「君の寝息」「気づかない」という歌詞が出てくるという流れになっています。

ランバラとロゥジラは意味がないというように前回解釈しましたが、ランバラだけは「(肉体が)バランバランになってしまう」という意味合いで使われているのではという推測をしました。

そう考えると、もしかしてロゥジラは「寝息」のことなのかなとも思いますが実際のところはどうなのでしょうか…?

病棟305号室_2番Aメロ前半歌詞の意味・解釈

患者が独り 錠剤を飲んで

今日もお休み ララバイバイ

でも不安に呑まれて吐き出して

また空っぽになる

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

狂った女性は錠剤を飲んで眠るものの、不安に苛まれて結局飲んだものを吐き出してしまいます。

この不安に「呑まれ」るのに飲んだものを「吐き出す」という対比的な歌詞も本当に上手いなぁと長年の彼のファンだからこそ管を巻いてしまいます。

錠剤が効いていないので、結局彼女は不安なまま夜を過ごすことになりそうですね。

病棟305号室_2番Aメロ後半歌詞の意味・解釈

患者は何も受け付けなくて

空洞だけが満たされていて

悄然なその瞳だけが遠く覗いてる

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

先ほどの続きで、錠剤を吐き出してしまう患者は何も食べることもできずにいます。

またしても「空洞」が「満たされる」という相反する言葉同士をくっつけて表現しているのが非常に文学的です。

最後の1行ですが、悄然は「元気がない様」のことなので、患者のうなだれた虚ろな瞳が遠くを見ているという状況が読み取れます。

もう全てに絶望しているのでしょうね…。

病棟305号室_2番Bメロ前半歌詞の意味・解釈

抽象画描いて 耽美主義の講想は

愈々 マンマルトル

喧騒湧いた無菌室

白く淡く

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

耽美主義は「作品に込められたメッセージではなく、作品自体が美しいかどうか」だけを見る主義のことです。絵画を見て、「この絵は作者のこのメッセージが込められているから美しいのである」というのではなく、「この赤色が綺麗だから、この絵は美しいのだ」というような感じですかね。

「耽美主義」の意味が上記であるにもかかわらず、この「耽美主義」という言葉自体の意味を解釈するという皮肉なことをあえてしてみると、いよいよマンマルトルだと歌詞では言っています。

※「講想」という言葉は普通の日本語では使用されないので、「講」という単語の意味を解釈すると「説いて明らかにする」という意味であることから「想いを解き明かす=解釈する」という意味合いでここでは定義しています。

 

このマンマルトルはモンマルトルのことだと思われ、パリで1番高い岡の名前です。芸術家の街でもあるようですが、19世紀後半のモンマルトルはちょうど「歓楽街」へと姿を変え始めた時期でもあるようですね。

なので、美術学校に行っていたハチPだからこその「歓楽街=楽しくなってきた気持ち」を表しているのではないのかなと推測することができます。

そして、歓楽街というモチーフがあるからこそ「静かな無菌室に喧騒が湧く」というところにつながるわけですね。

病棟305号室_2番Bメロ後半歌詞の意味・解釈

また陶器みたいに手を叩き

椙婦みたいに口開き

ケーキが乗ったフォークの先

突き立てる

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

「陶器」はのちの歌詞の「フォーク」との表現を揃えることで世界観の統一を図ろうとして使った歌詞でしょう。

カチャカチャという陶器の音と女性が狂ったように手を叩いている音を重ねています。

続く「椙婦」は風俗嬢のことです。先ほどの「歓楽街」には風俗街の要素も多分に含まれているようですので、そちらとの関連性も考えられます。

ここの歌詞では、性行為中に口を開いている様子を示して、よりエロさからグロテスクさを引き出しているのでしょう。

後半の歌詞ですが、フォークは「凶器」で、それに刺さっているケーキは「赤ちゃん」のことではないのかなと解釈できます。

というのも、狂った女性にとっても、殺そうとしている妊婦たちにとっても赤ちゃんという「甘い存在」を奪おうとしているので、この表現になるのかなと。

2番Bメロの歌詞はなかなか難解ですが1つ1つ深く考えればだんだん意味が取れてきますね。

病棟305号室_2番サビ歌詞の意味・解釈

雨宿り花屋 店の主人がランバラ ランバラ ランバラ

居なくなる 居なくなる

「さぁ、何処に隠れた?」君の寝息がロゥジラ ロゥジラ ロゥジラ

気づかない 気づかない

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここも原曲の歌詞取りの解釈です。

妊婦の旦那さんである花屋の主人が狂った女性によって殺されてしまい、殺人鬼はその妊婦がいる病室を探し回っているのが分かりますね。

雨宿りをしたことがある花屋の主人を殺したのだとしたら、この女性は元々の顔見知りを殺したことになるので余計に狂気さを感じられますね。

妊婦は寝ているようでまだこの女性の存在に気づかないようです…。

病棟305号室_大サビ前Bメロ歌詞の意味・解釈

泣いて歌って感じたって

固まって洗って目を閉じて

全部縛って投げ込んで

見て!ここに!

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

ここはかなり抽象的に言葉が羅列している箇所なので様々な解釈が可能かと思います。

個人的な解釈でいくと、彼女は1番歌詞にあるように泣いて歌って自分の悲しみを感じてもその悲しみを取り除くことはできません。

また、人を殺すことによって浴びた血液が固まってしまったのを洗いながら目を閉じることで、自分の負の感情を全て集約して妊婦を殺す最後のサビに向かおうとしてる女性の様子をここから解釈することができます。

こうした主人公の気持ちの高ぶりと楽曲自体の盛り上がりを掛け算することで、よりこの楽曲を魅力的に仕上げているのがハチPらしい細かな演出だなと感じますね。

病棟305号室_大サビ前半歌詞の意味・解釈

楽しいよ二人は腹を抱えてランバラ ランバラ ランバラ

転げてる 転げてる

気が付けば花は 黒く腐敗してロゥジラ ロゥジラ ロゥジラ

息は無く項垂れる

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

花屋の主人と妊婦が腹を刺されて床に転げていると考えるとここの歌詞もスムーズに理解することができます。

「楽しいよ」というのはもちろん刺した側の殺人鬼の気持ちのことでしょう。

そして後半の歌詞ですが、この黒く腐敗した花は「赤ちゃん」のことかなと推測します。

お母さんが死んでしまったことで胎内にいる赤ちゃんも死んでしまうという様子を表現していて、腐るというのも「羊水」という水に守られたある意味で「花」のような赤ちゃんだからこそ、花が腐るのと同じように肉体が腐るという意味合いでこの言葉を使っているのかなと。

そう考えるとめちゃめちゃにグロい歌詞ですね…。

病棟305号室_大サビ後半歌詞の意味・解釈

噛んで飛んだ世界で 声を束ねて笑おうね 笑おうね 笑おうね

夜明けまで 夜明けまで

コールが鳴る病棟に悪魔の声がランバラ ランバラ ランバラ

気付かれた

(出典:病棟305号室 作詞:ハチ 作曲:ハチ)

歌詞のストーリーとしては、薬物を噛んで精神的にイってしまった状態で夜明けまで笑っている悪魔となったミクですが、最後にナースコールが鳴ってしまいおそらくナースにこの惨劇を”気づかれてしまった”のだと解釈することができます。

これは完全に主観的な推測ですが、米津玄師名義になってからというもの、彼はツイキャスなどでよく椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」を歌っていて、その歌詞の中に「青噛んで」という歌詞があるので、その「噛んで」からこの歌詞頭のフレーズの着想を得たんじゃないかなぁと思っています(本当かどうかは分かりませんが…)

まとめ_病棟305号室の歌詞の意味を解釈・考察

病棟305号室の歌詞を解釈してみましたが、いかがだったでしょうか?

原曲の「雨降る街にて風船は悪魔と踊る」をさらにホラー且つグロテスクにしたような歌詞でしたね。

途中の難解な歌詞の解釈もめちゃめちゃ大変でしたが、少しでもみなさんの解釈の一助となれば幸いです!

 

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