アウトロー採用に参加してみようと思う人事へ

2018年6月28日

噂のアウトロー採用に人事側として参加してきました。

https://outlaw.so/

アウトロー採用とは既卒未卒問わず21~29歳の通常の新卒・中途転職を職を希望する男女が20~30人集まり、企業の人と話をするという、まさに一風変わったコミュニティとなっています。

NPO法人キャリア解放区の代表である納富氏が運営代表で、事前に説明会や合宿などを通じて参加者同士がすでに仲が良い状態かつ自己開示ができるマインドになった状態で企業の人と話をするといったことをしていきます。

より具体的に見ていきましょう。

概要

具体的には25~30分ほどのフリートークorテーブルにある哲学的なトピック集に関して3~5人の若者と話をしながら、5~7テーブルをぐるぐると回り、最後に各社10分くらいの企業紹介プレゼンを行うというものです。

まず、若者側もアウトロー採用という名前のものに参加しているわけあって良い意味で一筋縄ではいかない子たちが揃っています。そんなアウトローな彼らと様々なことを話し続けるのは人事側としてもかなりのタフさが求められます(笑)。

色々な価値観を認め合える寛容な心を持ち合わせない方は参加するとかなりキツイかもしれません。

哲学的なトピックも「あなたにとっての美しいものは?」というものや「堕落とは何か?」といったものまで、答えのないものが多々あり、場のファシリテーションをしつつも自分の意見を言わなくてはならないので、人事側にもある程度の頭の回転の速さが求められます。

人事採用としての価値

そんな面倒な感じで採用しなくてもいいのでは?と思う方もいる方と思いますが、30分近く学生と深く話せるので、説明会のようなライトなコンタクトよりもはるかに「自社に合いそう・合わなそう」が分かるので、1種のダイレクトリクルーティングとして有効な採用イベントとなります。

また、一風変わった子の中には「何言ってるか分からないけど、能力がめちゃめちゃ高い」というような飛び道具的な天才児も稀にいるので、彼らを発掘できると下手に中途で人を採用するよりも低コストで高い生産性を実現できるかもしれません。

このことに関して、以前主催者の納富氏が「山から下りてきた天才児」の話をしていました。その子はとあるIT領域においてとてつもない知見を持ったエンジニアだったのですが、頭が良過ぎた結果、「資本主義と自分は合わない」と山に籠ってしまったそうなのですが、突如アウトロー採用に現れたそうです。(ちなみに彼は「寂しかった」という理由で下山してきたそうです。)

その子はコミュニケーション能力に難ありでしたが、天才的なスキルがあるため某大手ITコンサルティング会社に入ったそうですが、そこの人曰く「能力しかない」という評価をされているとのことです。

実際に参加してみての感想

上記の内容を踏まえた上で僕も参加をするわけですが、本当にレベルの高い人がいます。

英語ペラペラでコミュニケーションもしっかりできるけど夢を追いかけて海外に長いこといたらいつの間にか日本での就職が難しくなってしまった人や、元自衛官の子、プログラミングが得意な子、ひたすら文章を書くことが好きな子など様々です。

学歴も東大や早慶の子もいたりするので、その辺りをフィルターにしている企業さんも特に意識することなく参加することができるのもグッドポイントです。

反面で、たまにアウトローという名前を甘えとして、単純に就活をしないだけの子もいたりするのでそこだけ注意ではあります(大体の子がそれぞれの想いや信念があって既存のレールからあえて外れている子が多いので、その手の子は多くはありませんが。。)。

そして、人事側は本気でぶつからないと上記の理由で常時頭フル回転なので、中途半端な人事(というより社会人)はついていけません。

自分の人間としてのキャパシティを確認させられる場でもあるので、ここで話をするのに苦を感じない人はだいぶ心の器が広いという認識を持って間違いないでしょう。

また、哲学的なことを考える力も必要なので、あまり考えずにただ営業に行けばいいや!という人は大変かもしれません。とは言っても、人並みに抽象的なことを考えられればそれで問題はないので、そこまでビビりまくる必要もありません。

将来的な価値

これからの未来において、このアウトロー採用はとても意義あるサービスになっていくと感じています。

とのも、これからの世界、特に働き方の部分に関しては今までの日本では考えられないような相当な多様性が求められていきます。

人口減少や少子高齢化の流れを見た時に、「新卒ではないから」などと言って労働力を確保しない企業は長期的に見て労働競争力が無くなり、いずれは淘汰されていきます。

そのため、今この時点の段階から意味のないラベリングを学生や未就職者に付けるのは非常にナンセンスで、そのような人たちをいかに効率良く適切に見極めるかというものが重視されていくでしょう。

このような観点からまとめると、アウトロー採用というコミュニティは労働力の源泉とも言える人間を数多く抱えているため、長い目で見てかなりの価値を持つものになります。

単純に新卒一括採用をして、なんとも言えない質の人間を入れるコストを考えるのであれば、しっかりと1人1人と向き合って採用をしていくのがベターな手法になっていくように、一人事コンサルタントとしては考えます。